第20話

No.20
1,433
2018/02/04 14:35
〈亜嵐〉
今日はあなたちゃんが

委員会でいない。

二人で帰ることになっている。
亜嵐
亜嵐
隼、帰ろ
隼
ちょっと待って!
なんか、隼が紙に書いている。
亜嵐
亜嵐
何書いてるの?
隼
あなたちゃんに置き手紙!
なんかこういうの
やってみたくて!
そう紙に書いてあったのは…
──────────────

あなたちゃんへ
委員会おつかれ!
俺たち先に帰ってるね
また、明日ね!
だいすきだよー♡♡♡

──────────────
亜嵐
亜嵐
は?お前ら付き合ってんの!?
隼
なわけないでしょ?
俺の事好きじゃないと思うし
廊下に出て

ちょっと落ち込んだ。

隼って意外と鈍感なんだな
亜嵐
亜嵐
返事もらったの?
隼
まだだよ、
無理に頂戴って
ちょっと自己中じゃん
隼ってやつは…

お前良い奴すぎだぞ…?
亜嵐
亜嵐
でも俺もう言った。
隼
はっ!?
何を!?
廊下に響いた。
亜嵐
亜嵐
うるさいなー
告白したよ
隼
えぇぇぇ。
それ絶対終わりじゃんー
亜嵐
亜嵐
なんで?
隼
あなたちゃん
絶対亜嵐くん好きじゃん
亜嵐
亜嵐
は?お前馬鹿なの?
昨日だいすきって
聞こえなかったのか?
隼
え、あれは亜嵐くんに
大してでしょ?
亜嵐
亜嵐
どう考えてもおかしいだろ?
隼だから横見て言ってるんだろ?
隼
え、嘘!
それだったら嬉しすぎて
東京やめるぅぅ〜♡
なんて、舞い上がっちゃって。

これ、ほんとなのに。

ほんとに東京辞めるのか…?w
亜嵐
亜嵐
なぁ
隼
なに?
亜嵐
亜嵐
ほんとに東京行くのか?
俺実は寂しくなると

ダメなタイプ。

隼とは結構長い時間いたから

ちょっと寂しい。
隼
まぁね。
頑張って夢叶えて
また二人に会いに来る。
ちょっとしたを見て照れくさそうに

言う隼の姿を見てかっこよく見えた。
亜嵐
亜嵐
その事、あなたちゃんが
望んでいるのかな…
隼
それは何回も何回も思った。
だけど、仕方ない…
確かに。

このチャンスは二度とないかもしれない。
亜嵐
亜嵐
まぁ、頑張ってこいよ。
ダンスも
隼
もってなに!
亜嵐
亜嵐
恋もな
隼
うん
頑張る!
亜嵐くんには
負けないから。
今思った。

あなたちゃんを幸せにできるのは

隼なんじゃないかって。

今までの経験は絶対狙った女の子は

全員彼女になっていた。

けど、あなたちゃんは違って

俺には好意を抱いてない。

隼に抱いている。

俺は隼に負けた。

良いライバルだった。

東京に行ったら隼の代わりに

あなたちゃんを精一杯守るよ
亜嵐
亜嵐
俺精一杯あなたちゃんを
守っておくから。
自分の実力を出してこいよー?
隼
うん…?
守っておく?
守るんじゃなく?
亜嵐
亜嵐
俺、ほんとは
あなたちゃんじゃない。
今嘘を付いた。

完璧俺はあなたちゃんに

好意を抱いていた。

今までに感じたことのない

新しい恋を感じることが出来たのだ。
隼
え、なんだそれ!
今までの頑張りは
なんだったんだよーー
亜嵐
亜嵐
それだけ頑張ったから
今があるんだろ?
今、すんごいいい事言った。
隼
え?なんて?
なぜそのタイミングで靴紐を結ぶ…
亜嵐
亜嵐
なんも
隼
なんだよー
隼、お前はほんと良い奴だから

俺なんかより断然あなたちゃんを

守れると思うよ。

だから、がんばれ。

また3人で笑い合おう────。

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