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第1話

No.1
2,242
2018/01/25 08:35
暑い7月半ば。

あなたは学校へ行くため

駅に向かう。

あなた

暑い…

8月かというくらい

猛暑日だった。

電車の中は涼しい。

けど、朝方で

通勤通学の人が多く

混んでいる。
あなた

やだな…

あなたはできるだけ端による。

耳にはいつものように

ヘッドホンを付ける。

音楽がだいすき。

小さい頃からずっと一緒だ。


数分後。
あなた

(ん…?
なんだ…!)

お尻に変な感覚。
あなた

(え、もしかして)

                          痴漢─────…
あなた

(ん………。)

あなたは我慢して耐えていた。
すると、そこに
隼
何やってんすかー?
おじさん
んっ…!
隼
ダメですよ
おじさん。
そう、1人の少年が

注意してくれた。

そのおかげでおじさんも

離れていってくれた。
あなた

あ、ありがとうございます…

隼
大丈夫?
あなた

はい…

あなたは頭を下げた。
隼
大丈夫!
何もなくてよかった!
そういった少年は

笑顔で答えてくれた。
あなたはもう1度軽く

会釈をした。
あなた

(もう、行くかな…?)

隼
危ないからここにいてあげる
と言って彼は

あなたの前に立ってくれた。
あなた

大丈夫ですよ

隼
いいから!
危ない目にあったら
ダメでしょー?
あなた

吊り革に捕まって

あなたを包むように

立ってくれた。
【桜岡〜桜岡〜】
電車が駅につく。
あなた

あ、ここなので
ありがとうございました

隼
あ、俺も!
友達いるから戻るけど!
気をつけてね!
じゃぁね!
彼は右手を降って

車両の奥へと消えていった。
あなた

(友達いたんだ…
私を優先にしてくれたのかな…)

と言って太陽が

ギラギラ輝く空の下へ

あなたは歩き出す─────。

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