〈亜嵐〉
俺は事故にあって5日経ったんだ。
あの時あなたちゃんには
悪いことしたなぁ。
自分から誘っといて事故って…
ほんとついてねぇーな…
【バタバタバタ…】
走ってくる音。
その音はどんどん近づいてくる。
ドアから顔を出したのは
あなたちゃん。
まさか、抱きつかれるとは…/////
思ってもいなかった。
泣きそうな顔して
どんな顔も可愛い。
─────(飛ばします)──────
あなたちゃんはしゅん…として
下を向いている。
あなたちゃんの頭をポンポンとした。
そこから、俺たちは
たくさん話した。
俺がいない間の学校生活のこととか。
楽しすぎてこの時間が
終わって欲しくない…
こんなワガママ言ったって
叶わない。
あなたちゃんが
亜嵐くん、亜嵐くん言うから
この名前だいすきになった。
今まではあまり気に入ってなかったのに
あなたちゃんすごいな。
あーもう。
やべぇ。
そんな笑顔しといて
男が惚れないとでも思ってるのか。
もう、俺逃げねぇ。
気持ち伝える──────。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。