〈隼〉
亜嵐くんを、探しにあなたちゃんは
外に行った。
俺何してたんだ…?
あなたちゃんに抱きついたことしか
覚えてない…
そっからの記憶があいまいだ。
枕に左耳を下にして寝転がった。
目線の先にはあなたちゃんの携帯。
俺はしてはいけないと思ったが
手が届いてしまった。
ホームボタンを押すと…!
俺の寝顔が出てきた。
めっちゃ恥ずかしい…/////
こんな顔見られてたなんて
片手にあなたちゃんの携帯を持ち
枕に顔をうずめた。
すると、階段を登ってくる音がする
持っていた携帯を元にあったところに
戻した。
あなたちゃんだけか…
と言ってこちらに近づいてくる。
携帯を取ったと思いきや
俺の体に布団をかけてくれた。
嬉しすぎてたまらない。
つい、
俺は顔を見せることができず
うずめたまま頷いた。
あなたちゃんの彼氏になったら
こんな感じなんだなぁ。
幸せだな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。