第8話

No.8
1,663
2018/01/25 12:39
〈隼〉
隼
暑いなー!
嫌になるよー
と言いながら俺は

自分の教室に繋がる階段を登っている。
隼
亜嵐とあなたちゃん
来てるかな…?
ドアを開けると

もう二人は来ていて

仲良く話しているではないか!?
隼
(あなたちゃんがあんなに
楽しそうに話している!?)
あなたちゃんは俺といる時とは違って

めちゃくちゃ笑顔だ。
やっぱ俺にはないものを

亜嵐くんには持っているのかな…
とぼとぼ歩いて席に向かう。
すると…
女子A
隼くん!
おはよー!
隼
わ、おはよ
女子B
どうしたの?
元気ないじゃんー!
隼
いや、そんな事ないよ!
女子A
あなたの事でしょ?
亜嵐くんと仲良く
なってるから?
隼
え?
女子B
私も思ったんだよねー
なんであんな子が
イケメンと仲良く
なれるのかって
隼
おま…
女子A
隼くんも嫌だよね…?
だから、一緒に無視しない?
は?何言ってんだこの二人。

無視?意味がわからない。
隼
俺はそんな事しないよー!
女子A
やるの。
隼
できないし!
女子B
あそう。
ならあなたはどうなっても
知らないからね。
と残し、二人は出ていった。
もう1度あなたちゃんを見る。

笑顔だ。

この笑顔を見れるのは

この瞬間だけかもな…
隼
(あなたちゃんに何かがあっては
いけない…。けど…)







そして、決めた決断とは─────。

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