「ねぇ…カイトどこに向かっているの!?」
進み続けるカイトを追いかけているといつの間にか繁華街に来ていた。
「どこって…ついてきてくれれば分かるはずだからちょっと待って」
そういってカイトは町の地図?に目を落としてしまった。歩きながらは危ないよ…
「まあついていってみよう。カイトは誰かと違ってまともだってこの数日で嫌というほど分からされたから危ないところへはいかないだろうしな」
ちょいちょい…エドナ…私の事をさらっとまともじゃないって言わないで…
「ついた!」
カイトがいきなり声をあげた。ちょっとビックリして肩がピクッとなった。で、ここはどこ…?と思ったが目の前に看板があった。
「portion shop」
そういうと、カイトはやっとのことで口を開いた。
「そうだよ…エイカはなにも考えずに突っ込もうとするからどうせポーションとか持ってないでしょ?だから先に人数×2位の回復ポーションとか買っておかないと…旅に保険は必須だよ」
あはは…カイトさんのおっしゃる通りで…
「とりあえずこれから結構な荷物を買いにいくことになるから手分けして行くよ。エドナはエイカについていって。エイカのお守りをたのみたい」
「了解した」
二人揃ってひどくない!?
「はい、エイカ。この買い物リストに載ってる物を全部勝手来てほしい。」
そういうとカイトはボロボロの紙を渡してきた。
┏────────┓
│リスト │
│ │
│ランタン │
│ │
│武器屋で猫用の鎧│
│ │
│※事前調べでは │
│あった │
│ │
│ │
┗────────┛
事前調べしてたの!?いつのまにしたんだよ、と軽く心の中で突っ込んだ。
「じゃあエイカ、エドナ、今は1時だからここで3時に集合ね。」
「はーい」
エドナは私の肩の上に乗った。ちょっと重たいけど仕方ないよね…
「エイカ、重くないか?重かったら降りるが」
「大丈夫だよ、エイカ。まず先にランタンと鎧どっちから買いにいく?」
「えーっと…鎧から買ってほしいんだが…お金はあるのか?」
おカネに関しては心配していない。昔からためていたおこづかいはたくさんある。
「うん、今だいたい1000ミル位は持っているから大丈夫だよ」
ちなみに、1ミルでお蕎麦一杯位で1ミル=100シアだからかなりの大金である。
「そ…そんなに持っているのか…とりあえず武器屋を探そう」
「そうだね!」
一緒に話しながら、エイカと一緒に武器屋へと歩を進めるのであった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!