第19話

🐥#18
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2026/07/17 09:15 更新
あの時の、苦痛、苦味は今でも忘れられない
先日じいやの休暇中に来たメイドに夜な夜な襲われそうになった
幼い頃の自分は力が弱く引っ込み思案だった
父さん母さんは、別に「それが冬季なら私たちは尊重するよ」って言ってくれたが、俺にはコンプレックスだった
そんな時、大の大人が自分を襲って改めて
「自分は弱い」と感じてしまった
幸い他の執事が異変に気づいて襲われずに済んだが
後日の夕食に逆上したメイドが俺の分に毒を盛って、数ヶ月昏睡状態に陥ったこともあった
今でもあのメイドの笑った顔、毒の味、じいやの泣いた顔、母さんと父さんの怒りで歪んだ顔を忘れられない
冬季
…寝てた
机に突っ伏したまんま寝てしまった冬季
目の前には作りかけのガンプラがあった
冬季
嫌な夢見ちゃった…あー吐き気するー
冬季
(あの時の毒の味を思い出すだけで吐き気とめまいがする。)
冬季
ほんと、めんどくさい体
突っ伏しながらそう呟く冬季
冬季
そーいえば夜ご飯…
顔を上げて椅子から降りようとすると携帯がピカっと光った
冬季
?
宛先はただ1人だった
荒北靖友
福チャンから水族館のチケット2枚貰ったからもし良かったら行かね?
そう送られていた、メール
そのメールを見て少し驚く冬季だったが、少し笑って携帯に文字を打ち込む
冬季
(でも今は靖友さんがいるから、幸せだな)
「もちろんです」とメールを送った冬季は、どこか少し優しくそれでいて恋をしている乙女の目をしていた

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