雪緋は一人で登校してきた
歯切りのない返事でその場をあとにする
焦凍は雪緋の隣を通るが、顔を見るだけで何も話しかけない
雪緋は雪緋でそっぽを向く
お昼ご飯
席を立ち上がり響香に声をかけ一人先に廊下に出ていく
その様子を見ていた女子チーム
「「喧嘩中??」」
食べていた途中でむせる
コクンコクンと首が揺れ目をつぶっている雪緋
カクンと強く落ちそのはずみで起きる
手を動かし口に運んでいく
遠くで観察している
皆気にしているようだ
休み時間
階段を駆け上る
皆の叫び声がようやく聞こえ
雪緋はようやく気づいた
自分が脚を踏み外し今にも階段から落ちそうなことに
両手で次の授業の持ち物を持ち受け身を止める状態ではない
反射的に目を瞑る
たまたまいた焦凍が雪緋を支えてなんとか無事
皆で心配して駆けつける
雪緋は慌てて階段からを駆け上がる
お礼を言わなかった事に今になって後悔している
手で顔を覆い、赤い顔を隠す
帰り道
一応帰りは並んで歩く二人
その様子をクラスの一部は後を追い見ている
誰が聞くかをもめ始める
小学生の兄妹が雪緋たちに近寄る
男の子「お姉ちゃん!お父さん今日仕事が片付いて帰ってくることになったんだ」
女の子「お姉ちゃん毎日夜に遊んでくれてありがとう!」
しゃがみこむ
女の子「あのね!これ!お姉ちゃんにプレゼント!」
女の子は折り紙でおった花を渡す
男の子「ほら!お父さん帰ってくるから早く帰ろう!」
女の子「お姉ちゃんまたねー!」
二人は笑顔で帰っていった
意識を失くして崩れ落ちそうなところを焦凍がカバー
見物人が飛び出してくる
雪緋は家に連れ帰られベットで朝までぐっすり眠り続けた
こうして、プチ喧嘩は終わりを告げた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。