第52話

STORY 52
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2020/04/04 17:05
翌日

学校も終わり、寮でのんびりする
雪緋は部屋に入り、ヒーロー案件の書類に記入していく

寮に入りながらも、ヒーローの仕事をこなす
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
こんなものでしょうか
記入漏れが無いか確認していると
麗日お茶子 ウララカオチャコ
麗日お茶子 ウララカオチャコ
雪緋ちゃん!!!!
勢い良くドアが開く
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
どうしたのですか?お茶子そんなに慌てて
麗日お茶子 ウララカオチャコ
麗日お茶子 ウララカオチャコ
いいから下に来て!!
手を引っ張られ、プレイルームに行く
みんな、テレビを見ている
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
みなさんテレビに夢中で、何を見て…
テレビに視線をやると、画面越しには父・エンデヴァーが闘っている姿が中継されていた

中継では人が逃げ惑う姿、崩壊する建物。それは、あの三ヶ月前の事件を思い出させられるような光景が広がっている
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
えっ…
中継の様子は…エンデヴァーがやられ深く傷を負っている姿だった
頭が真っ白になり、テレビに近づいていく
轟焦凍 トドロキショウト
轟焦凍 トドロキショウト
雪緋
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
嘘…だって父さん昨日No.1になったばっかりで…だから…えっ…なにこれ…
呆然と立ち尽くす
ホークスと共闘しているが、ハイエンドは何度も再生して全く攻撃が効いていない
雪緋は焦凍の服の裾を掴み、それに気づいた焦凍がその手を握る
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
No.4とか言われながらこおいうとき何もできない自分が恥ずかしいです…
轟焦凍 トドロキショウト
轟焦凍 トドロキショウト
俺も同じ気持ちだ
怖くて中継がまともに見れない
雪緋はうつむく
中継内のアナウンサーは終わりだと震えながら発する
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
ふざけんな
轟焦凍 トドロキショウト
轟焦凍 トドロキショウト
ふざけんな
二人はアナウンサーの発言に苛立ちを感じる
相澤消太 アイザワショウタ
相澤消太 アイザワショウタ
轟二人!…テレビ見てたのか
…大丈夫かフリージング
相澤が心配して様子を見に来てくれる
その時、中継で男の子が映し出される
子供
適当なこと言うてんなや!
どこ見て喋り寄ったテレビ!
子供
やめとけや!!
友達と思われる子供数人がその男の子を止めに入る
子供
あれ見ろや!まだ炎あがっとーるやんけ!
見えへんのか!
子供
エンデヴァー生きて闘ってるやろうが!!
勝手に絶望すんなや!!
子供
今俺等のために体張ってる男は誰や!!
子供
見ろや!!
その言葉を聞き二人は心を刺されたようにすこし温かい気持ちになった
今まで父親を遠ざけてきて気づかなかっただけかもしれないが、こんな事を一般人に言ってもらったことがあっただろうか?この父の行動が人の心を動かしているのだろうか?

雪緋は、この発言で目をそらさず向き合おうと顔を上げる

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