第53話

STORY 53
1,359
2020/04/25 07:01
中継では、ボロボロになりながらも必死に闘っている姿が映し出され何がなんでも諦めない
これぞ、No.1に相応しい姿

もっと、かっこいい父の姿をもっと早く見たかった…そしたら、今頃少しは変わっていたのかもしれないと後悔する
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
負けない…父さんは強いから…
涙が流れ落ちる
焦凍は先程の男の子の言葉が頭をよぎり
轟焦凍 トドロキショウト
轟焦凍 トドロキショウト
親父…見てるから…
轟焦凍 トドロキショウト
轟焦凍 トドロキショウト
見てるから
エンデヴァーは力を振り絞り、高く高くハイエンドを連れ空へと上っていく
そこで最大質力の炎を出し切り、そのまま力尽きたエンデヴァーが地面へと落下
そこからは爆風が街全体に広がり、中継が乱れる

次に、中継がエンデヴァーを映し出したのは立って右手をあげている姿だった
二人は、その姿を見て安堵しヘナヘナとしゃがみこむ。雪緋はそのまま地面に座り込む
みんな心配して集まってくる
轟焦凍 トドロキショウト
轟焦凍 トドロキショウト
はぁー
二人とも冷や汗が流れ落ちる
雪緋は涙を目にためながら話し出す
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
昨日、お母さんの御見舞に行ったとき、父さんにお母さんの好きな花を御見舞に持たされたんです。お母さん好きなことをたった一度だけ言ったそうなんです。たった一度ですよ?それを忘れずに、時々贈っているそうです。あんな人でも、ちゃんとお母さんを愛していたんだと、花を見ていて感じました。…もし、お母さんがいいのならあの人を連れて一緒に御見舞に行きましよ。正式にNo.1になったことを父さんの口から伝えてもらいましょう。
それを言い終え、雪緋は全身の力が抜けたように後ろに倒れ込むが、相澤がそれを支えた
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
はぁ~安心したら一気に力が抜けてしまって…ありがとうございます
その時玄関のドアが開く
空風風椿 ソラカゼカゼツバキ
空風風椿 ソラカゼカゼツバキ
失礼します
エンデヴァー事務所から来ました
カメリアです
それは風椿だった
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
つば…カメリアどうしたのですか
後ろから風鞠花も現れ
空風風鞠花 ソラカゼカゼマリカ
空風風鞠花 ソラカゼカゼマリカ
フリージング福岡に向かいますよ
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
福岡
空風風椿 ソラカゼカゼツバキ
空風風椿 ソラカゼカゼツバキ
そうだ
ホークスから連絡が来て、こっちに助っ人に来いと
空風風鞠花 ソラカゼカゼマリカ
空風風鞠花 ソラカゼカゼマリカ
校長には話をつけているから
手を差し出され立ち上がる
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
すぐ向かいます
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
フラワーシャイン私の服は
空風風鞠花 ソラカゼカゼマリカ
空風風鞠花 ソラカゼカゼマリカ
車に置いてあります
雄英で使うものと仕事で使うものは分けている
空風風椿 ソラカゼカゼツバキ
空風風椿 ソラカゼカゼツバキ
現地のプロヒーローから連絡が
携帯を差し出され話しながら歩く
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
はい…はい…すぐに…
轟焦凍 トドロキショウト
轟焦凍 トドロキショウト
雪緋
雪緋は振り返り
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
安心してください
すぐに戻りますから
あの人ちゃんと連れ帰りますね
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
先生そおいうことなので
相澤消太 アイザワショウタ
相澤消太 アイザワショウタ
あぁ気おつけていってこい
轟雪緋 トドロキユキヒ
轟雪緋 トドロキユキヒ
はい
扉を閉め出ていく

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