第102話

最上階へ
1,522
2020/12/06 09:34








4人が乗ったエレベーターは最上階に静かに止まった



あなた



最上階は天井が高く、床には真っ赤な絨毯が敷かれていた



そして、真ん中には私たちが探していた人物が背を向け佇んでいた







あなた
鬼舞辻無惨……
無惨
…よくここまでたどり着けたな
無惨
まぁ所詮、お前たちごときの力では私を倒すことは不可能……
無惨
貴様らも私の実験の成果を目の当たりにしたのだろ…?
竈門 炭治郎
嗚呼…。鬼の力…
無惨
そうだ。なら貴様らの頭でも分かるだろう
無惨
この私には勝てない
無惨
無駄死にするだけと
無惨
貴様たちの柱や仲間もみんな死ぬ
無惨
あなた…貴様のせいでな
あなた
……
我妻 善逸
あなたちゃんを悪くいうのはやめろ。あなたちゃんは何も悪くない
我妻 善逸
悪いのは全部お前らだ
嘴平 伊之助
そうだ!!だから俺らがてめぇをぶっ倒してやるぜ!!!!
無惨
……うるさいガキどもだ。まとめて葬ってやる…
あなた
みんな…!
竈門 炭治郎
嗚呼!
我妻 善逸
うん!!
嘴平 伊之助
がははっ!やってやるぜ!!!






4人はそれぞれ武器を持ち、無惨に向かっていった





















































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あなたの父
「おい。怪我はないか?」
あなたの母
「えぇ。問題ないわ…」
あなたの父
「この辺りはみんなやられたっぽいな。産屋敷一家の勢いは止まらないな…」
あなたの母
「……そうね」
あなたの母
「…どうしてあなたは私達を殺さなかったのかしら」
あなたの母
「私達はあの子を裏切り苦しめ、あの子の大切な物をを壊し、大切な仲間を傷つけてしまったのに…」
あなたの父
「……」
-
それはお二人の事も大切な人に入っているからですよ
あなたの父
「誰だ…貴様は…」
ボス(お館様)
私は産屋敷耀哉。産屋敷一家の当主でもある
あなたの父・母
「!!!!」
ボス(お館様)
私は貴方たちを倒す気はありません
あなたの父
「じゃあ目的はなんだ…鬼舞辻一家の資産金の在処か…それとも鬼の研究の秘密か…」
ボス(お館様)
私は何も求めていない。ただ…あなたについて話をしたかっただけ
ボス(お館様)
あの子は産屋敷一家に入ってから道がすっかり変わってしまった
ボス(お館様)
しかし、あの子は諦めず前を向き進んだ
ボス(お館様)
仲間も大切にし約束は必ず守る
ボス(お館様)
それは貴方たちのおかげなのだろうね
あなたの母
「えっ……?」
ボス(お館様)
裏切られたとしても自分を育ててくれた事には変わりない。本来、マフィアとしては家族は足枷になることもある
ボス(お館様)
ならば子の命も消し自分が動くのに軽くする
ボス(お館様)
しかし貴方たちはそんな事はしなかった。それは私も同じ…
ボス(お館様)
子供たちを愛しているから
あなたの父・母
「……!」
ボス(お館様)
あなたも貴方たち2人を愛していた。だから殺さなかった
ボス(お館様)
今ならまだ間に合うと私は思うよ。家族の絆を取り戻すにはね


























[完]

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