あなたはなんとか孤島に到着した
空を見上げると機体から煙が出ていた
機体は斜めになり海へとゆっくり向かっていた
あなたはもう一機の飛行機を見た
あなたは急いで森の中へと入っていった
あなたは小型マイクに向かって話した
『…ピー…ガガガ…あなたっ…ぶ…じ…』
『…ガガガ…い…ま…ど……こ…』
『…ガガガ…ピー…わ……か…った…』
『…すぐ…む…かえ…いく……』
『…き…つけ…ろ』
あなたは駆け足で山の頂上へと向かった
山の頂上にもすぐに辿り着き茂みから辺りを見回した
単眼鏡で海を見回した
乗ってた男達は浮いている部品に掴まっていた
浜辺を見ると全く傷が付いていない機体が止まっていた
あなたは拡大して真ん中に立って指揮をしている奴を見た
あなたはもう一度指揮を取ってる男にピントを合わせた
そんな事を考えていると
パチッ
レンズ越しにリーダーらしき人物と目が合った
すると男は口角を上げた
[完]
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。