第96話

偽りの記憶
1,705
2020/10/14 03:00
あなた
お父さん…お母さん…どうしてここに…
母親
「あなた。久しぶりね」
父親
「いやぁ〜いつぶりかな?」
父親
「最後に会ったのはあなたが小6の時か。という事は4年ぶりくらいかな」
あなた
どうして…こいつらの所に居るの…?
母親
「我々は鬼舞辻一家の1人だもの」
あなた
うそ……
父親
「奴らが我々の事を探っていたが我々の情報はすぐに消しているからね」





母親は近づき、あなたの袖をまくった






母親
「あ〜…なんて事…産屋敷の刺青が入っちゃってるわ」
父親
「あなた。君も今日から鬼舞辻一家として過ごしてもらうよ」
父親
「そして…無惨様とご婚約してもらう」
あなた
はぁ?!?!
無惨
私には跡継ぎが居ないからな
無惨
まぁ要らないと思っているがこいつらが貴様を嫁にとしつこいからな
あなた
……無理
あなた
絶対に嫌!鬼舞辻一家は私の大切な仲間を何人も殺した!私にとっては倒したい相手!!
あなた
それにお父さんとお母さんを信じていた私が間違ってた…
あなた
私は貴方たちを両親とは思わない!
あなた
私の家族は日本にいる産屋敷一家のみんなだから!
母親
「はぁ〜…うるさいわね」
あなた
?!
母親
「貴方の意見など聞いてないわ」
母親
「貴方は私達の道具なの。分かった?」
あなた
っ…!
父親
「可哀想に…奴らに色んなことを吹き込まれたんだね」
父親
「無惨様。あなたの奴らの記憶どくを抜いたらすぐにでも式を挙げましょう」
無惨
ふっ貴様も父親として卑劣だな
父親
「お褒めのお言葉としてお受け取りします」
あなた
……


































あなたは一室へと運ばれた






父親
「さて今日は疲れただろうから休みなさい。ここがあなたの部屋だよ」
母親
「窓も着いているけど割れないし、開かないようになっているわ。部屋も毎回、鍵をかけるからここから無断で出ることは出来ないわよ」
父親
「あなた。お前には幸せになって欲しいんだ。あんな奴らの所では苦しむだけだよ」
母親
「明日からはちゃんとお話しましょうね。おやすみあなた」





















部屋に鍵がかかった音が響いた









あなた
……騙されてたんだね
あなた
あはは…馬鹿だな…私…






あなたはベットへ座り込んだ








あなた
っ…







自分の中にいた優しい両親の顔を思い出し涙が溢れた








あなた
…っ…うっ…
あなた
…お願い…
あなた
…助けて























[完]

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