ドンッ
ヤバイ 怖そうな人とぶつかっちゃった。
でもこの声なんか安心感のある懐かしい声。
亮さんからチョップが降ってきた。
なんか凄い懐かしいな。
やば 私顔に出てた!?
キーンコーンカーンコーン
“もうちょっと亮さんと話してたかった”か。
何も考えないで言ったんだろうな。
ホント生意気。
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体育の授業
待って!? 私今日いいことばっかじゃない!?
御幸くんとも倉持くんとも亮さんとも喋っちゃったし!!
…
…なんか嫌な予感がする。
…ほら来た!!
二人一組でとかやめてよ先生。
どうせまた私1人余って先生と組むやつじゃん。
先生ナイスじゃないすか!
いやいや、ダジャレ言ってる場合じゃない。
え なんで急に私なの!?確かに座ってる場所は近いけども。
私のバカ、流れに任せて「うん」とか言っちゃったよ!!
こういうとこ、直したい。
先生!?
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案の定、ペア、出来ませんでした。
なんか良かった。
私以外にもペアいない子いて。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。