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第19話

夢か現実か
ウォヌside

俺は普段から物事を3つの視点から



考えるようにしている。



前までは最終的な考えにたどり着くまで



時間がかかったし、



なんであんな風に言ってしまったんだろう



なんて後悔することも多かった。



だけど今はもう違う。



冷静かつ素早く、あなたを助ける最善の策を



考えなければいけない。

ほら、現に今だってあなたは



ただ俺だけを見つめながら “ ウォヌオッパ ”



なんて呟いてる。



そんな小さなSOSに静かに頷く。



いつも笑顔を絶やさず弱気な面を隠したがる分、



こんなにもはっきり助けを求められたら



心が焦っているのが嫌でも分かる。




エスクプス「ウォヌ、落ち着けよ」

いつの間にかクプスヒョンが隣に来ていて



俺にだけ聞こえるように呟く。

エスクプス「ジョシュアとエイサが


警察を呼びに行った」

ウォヌ「スタッフは?なにしてんの?」

自分でもイライラしてるのが声色で分かる。

エスクプス「今はスタッフに頼るより自分たちで


動いた方が早い。敵味方の判断もいるからな」

ウォヌ「…ん」

ちゃんと考えて行動してるクプスヒョン。



さすがというかなんというか。



俺も少し落ち着かないと。



メンバーの様子をもう一度確認する。



ジョンハニヒョンは口元に手を当てて



男を観察するようにジトッと見つめてる。



ジュニは深刻そうな顔で困ったように



立ちすくんでホシの腕を掴んでる。



ホシはジュニに掴まれた腕をジュニに寄せ



あなたの方を見たり周りをキョロキョロしたり



オロオロしている。

ウジは無。ただこの一言に尽きる。



って言ってもあまり感情を表現しない方なだけで



曲からも分かるように感情の幅は大きいから、



なにを思っているのかはわからない。

ミンギュはただただ焦ってるのが見て分かる。



もうちょっと落ち着いてもらわないと



なにかやらかしそうでこっちまでヒヤヒヤする。

ドギョミは珍しく無表情。



いつも喜怒哀楽が激しいからなんていうか珍しい。



もっと焦ってるかと思ったのに。



…焦っているのを隠してるのかもしれないけれど。

スングァニはボノニの腕を掴んでオロオロ。



焦りと怒りの感情が入り混じってる。



ボノニはいつも通りな感じ。



なにを考えているのか分からないときと同じ顔。



まあボノニなりになにか考えているんだろう。

ディノは困ってるの一言。



やっぱりマンネだし、あなたと付き合いも長い分、



あなたがどう思ってるのか1番正確に分かるからこそ

あなたと同じ気持ちを味わってるのかもしれない。

こうやってひとりひとり見てみると



焦ってるのは俺だけじゃないんだって、



メンバーも同じなんだって安心する。



それにあなたを助けるのも俺だけじゃない。



ここにいるあの男以外はきっとあなたを



助けることを懸命に考えている。



ディエイト 「ヒョン、呼んできたよ」

クプスヒョンの元へシュアヒョンとエイサが



報告しにきた。



エイサはクプスヒョンに言い終わったあと、



チラッと男とあなたの方を見た。



エイサは感情の起伏が小さいし



感情的にならないよう努めている分、



きっとこの状況を客観的に見ているだろう。



ただ、それはいつものエイサだったらの話。



ゆっくりと息を吐くあたり、相当な怒りを



抑えているようだ。



まあアイツが捕まるのも時間の問題だろう。



それまで、あなたが持ち堪えられますように。




ジョシュア「それにしても、」

隣にきたシュアヒョンが口を開く。

ジョシュア「なにが目的なんだろうね」

エスクプス「さあな、」

確かにそうだ。



まあ、今俺が考えたところで答えなんて出ないけど。

ジョシュア「うちのかわいいマンネに


刃物を向けるなんて、ほんと…」

“ いい度胸してる ” 男の方に向けられた視線を



動かすことなく呟く。



誰に言ったのかは分からない。



俺らに共感を求めたのか独り言、はたまた男か。



どっちにしろ目の奥が笑ってないヒョンは



今1番冷静なメンバーであるとともに



1番怒っているのも確かなようだ。



シュアヒョンは基本なにが起きても



そう感情的にならないし声を荒げることもない。



だけどその分、静かに怒りを見せるとき



きっと誰よりも怖い。



ーーーーパンッ

どこからか銃声が聞こえてきて



男の手にあった刃物が飛ぶ。警察が来たんだろう。



その隙にあなたが男の手を振り払って



こちらに向かって走ってきた。



急いであなたの方に駆け寄る。



多分この中で1番早く動いた。



そんな状況に自分でも驚く。

ウォヌ「あなたヤ!!」

あなた「ウォヌオッ p 」

“ ウォヌオッパ ” あなたは確かにそう言いかけた。



けれど最後まで言うことを許されなかった。

ーーーーパーンッ

乾いた破裂音に遮られたために。

ウォヌ「…え、?」

一瞬顔を歪めたあなたがゆっくりと



地面に吸い寄せられていく。



まるでスローモーションみたいだ。



あなたの後ろを見ると銃を片手にほくそ笑む男が



警察に取り押さえられているようだった。



なんでンなもん持ってんだよ。




ついさっきあなたを抱きしめるために



伸ばした手はあなたを掴むことはなかった。



ただ強いて言うなら俺が得たのは



計り知れない “ 喪失感 ” と “ 無力さ ”