冨岡さんの弟子になって少しして。
私は冨岡さんの家の部屋の1つに住ませていただくことになった。
そう伝えると胡蝶さんは
と笑いながら呆れながら言った。
個人的には冨岡さんは変なことはしない人だと思ったから
と笑顔で答えた。
と笑顔でかえされたけど。
そういいながらも、胡蝶さんが冨岡さんを信用していることは分かった。仲良しであることも。
何かあったらまたお願いします、と告げて私は蝶屋敷からでた。
また冨岡さんの家に帰ると
なにやら視線を感じた。
そう呟いて見たけれど、だれの姿も見えなかった。
ただの勘違いだろう。
そう言うことにした。
玄関から入り、そう言うと
とぼそっと返答が帰ってきた。
でもこれはいつものことで、忙しいときは返事もしてくれない。
冨岡さんは忙しい。
だけど今日はわざわざ出てきてくれた。
急に名前を呼ばれた。
そういうと冨岡さんはコクりとうなずいた。
私がこの家にお世話になることが決まったから、色々と教えてくれるらしい。
そういうと冨岡さんはスタスタと歩いていった。最近気づいたけれど、冨岡さんは歩くのが早い。すぐに遠くまでいってしまったから、急いで追いかけた。
そのままついていくと
お風呂、廁、台所などなど………。
色んな場所について教わった。
一通り回ったあと。
と言った。
鬼殺隊のかただろうか…柱の方だろうか…。
そう考えたけど、違った。
めしつかい
召し使いなんているのか、この家は。
確かに一人で住むには全然広いとは思ったけれど。
そういえば、胡蝶さんが言ってた。
と
そう言うことか…。
どうりで召し使いなんて……。
召し使いなんていうから驚いてしまった。
ちゃんと話を聞かなきゃ。
そういうと見たことのない女性が入ってきた。
きょうこ、そう言われた彼女は
サラサラの長い金髪で
多少つり目できつい目をしていて
口も少し悪そうにニッとしていて
目は青色で
でも、美人だった。
そうまかせるというとスタスタと言ってしまった。
改めて彼女をみる。
すると彼女はズイッと近づいてきて
そう私が言うとまじまじと私をみてきて
あっさりそう言われ、驚く。
そういうと彼女は私に仕事を割り振った。
でも
風呂掃除、食品の調達、たまに調理、
部屋と庭の掃除、様々な買い出しなど……。
いくらなんでも、多すぎる。
話しているのを中断された。
馬鹿みたい?
そういうと彼女は私に背を向けて
というとスタスタと怒ったように言ってしまった。
作者です、ここからしばらく召し使い編です。継子はそんなことしないよと思われるかと思いますがお許しください。そういう設定でお願いします。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。