第9話

冨岡家の召し使い
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2019/10/15 09:30
冨岡さんの弟子になって少しして。

私は冨岡さんの家の部屋の1つに住ませていただくことになった。

そう伝えると胡蝶さんは
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
まぁ、冨岡さんったら乙女心が分からないというか……。何か冨岡さんがやらかしたら言ってくださいね?
と笑いながら呆れながら言った。

個人的には冨岡さんは変なことはしない人だと思ったから
あなた

大丈夫ですよ、ありがとうございます。

と笑顔で答えた。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
まぁ、あなたさんは純粋ですね。
と笑顔でかえされたけど。
そういいながらも、胡蝶さんが冨岡さんを信用していることは分かった。仲良しであることも。
何かあったらまたお願いします、と告げて私は蝶屋敷からでた。
また冨岡さんの家に帰ると
なにやら視線を感じた。
あなた

だれか、見てる…?

そう呟いて見たけれど、だれの姿も見えなかった。
ただの勘違いだろう。
そう言うことにした。
あなた

ただいま帰りました。

玄関から入り、そう言うと
冨岡 義勇
冨岡 義勇
あぁ
とぼそっと返答が帰ってきた。
でもこれはいつものことで、忙しいときは返事もしてくれない。
冨岡さんは忙しい。
だけど今日はわざわざ出てきてくれた。
冨岡 義勇
冨岡 義勇
あなた。
急に名前を呼ばれた。
あなた

な、なんですか?

冨岡 義勇
冨岡 義勇
今日は俺の家について説明する。
あなた

家、ですか。

そういうと冨岡さんはコクりとうなずいた。
私がこの家にお世話になることが決まったから、色々と教えてくれるらしい。
冨岡 義勇
冨岡 義勇
ついてこい。
そういうと冨岡さんはスタスタと歩いていった。最近気づいたけれど、冨岡さんは歩くのが早い。すぐに遠くまでいってしまったから、急いで追いかけた。
そのままついていくと
お風呂、廁、台所などなど………。
色んな場所について教わった。


一通り回ったあと。
冨岡 義勇
冨岡 義勇
お前に教える人がいる。
と言った。
あなた

だ、誰でしょうか。

鬼殺隊のかただろうか…柱の方だろうか…。

そう考えたけど、違った。
冨岡 義勇
冨岡 義勇
俺の家の、召し使いだ。
めしつかい
あなた

召し使い!?

召し使いなんているのか、この家は。
確かに一人で住むには全然広いとは思ったけれど。
あなた

(か、金持ち……)

そういえば、胡蝶さんが言ってた。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
柱は、好きなだけ給料が貰えるのですよ
そう言うことか…。
どうりで召し使いなんて……。
冨岡 義勇
冨岡 義勇
おい、聞いてるか?
あなた

は、はいすみません!!

召し使いなんていうから驚いてしまった。
ちゃんと話を聞かなきゃ。
冨岡 義勇
冨岡 義勇
継子といえど、単に俺の弟子だ。
だから家のまわりのこともしてほしい。
だから紹介する。
知らない女性
知らない女性
こんにちは。
そういうと見たことのない女性が入ってきた。
あなた

(うっわ、美人……。)

冨岡 義勇
冨岡 義勇
こいつはここの召し使いの頭、鏡子だ。
鏡子
鏡子
初めまして、鏡子よ。
きょうこ、そう言われた彼女は

サラサラの長い金髪で
多少つり目できつい目をしていて
口も少し悪そうにニッとしていて
目は青色で


でも、美人だった。
冨岡 義勇
冨岡 義勇
というわけだ、あなた。
後は鏡子にまかせる。
鏡子
鏡子
かしこまりました、冨岡様。
そうまかせるというとスタスタと言ってしまった。

改めて彼女をみる。
すると彼女はズイッと近づいてきて
鏡子
鏡子
へぇえ。あんたがあの冨岡様の継子かい。
あなた

そ、そうですけど。

そう私が言うとまじまじと私をみてきて
鏡子
鏡子
ふーん、こんな細くて弱っちぃ少女を継子にねぇ。……こういう子が好みなのかしら。
あなた

そ、そんなのじゃないです。今の私はまだ弱いかもしれませんけど、これから強くなって……。

鏡子
鏡子
あっそ。正直どうでもいい。
あなた

えっ。

あっさりそう言われ、驚く。
鏡子
鏡子
とりあえず、まかせるって言われたんだからまかせるわよ。
そういうと彼女は私に仕事を割り振った。










でも
あなた

こ、こんなにですか?

鏡子
鏡子
あ?そうだよ文句ある?
風呂掃除、食品の調達、たまに調理、
部屋と庭の掃除、様々な買い出しなど……。


いくらなんでも、多すぎる。
あなた

こんなに、出来ません。私は稽古もあるし……それに出来なくて迷惑も……

鏡子
鏡子
うるさいな!
話しているのを中断された。
鏡子
鏡子
継子になったからって調子のらないでよね、
ほんと馬鹿みたい。
馬鹿みたい?
鏡子
鏡子
いい?私はあの人にまかせるって言われた。
なら権限は私にある。あんたになんか拒否権はないのよ。
そういうと彼女は私に背を向けて
鏡子
鏡子
迷惑かけないでよ、このガキ。
というとスタスタと怒ったように言ってしまった。
























作者です、ここからしばらく召し使い編です。継子はそんなことしないよと思われるかと思いますがお許しください。そういう設定でお願いします。

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