第6話

さてどうする。
925
2019/08/23 13:30
昨日はもう先輩達から質問攻め!!


ほんと、最悪、ほんと、最悪。(二回目)
俺が朝から机に突っ伏してぶっ倒れて、


本も読まず何故こうなっているのか。


その理由は約20分前に遡る。
東野 百花
東野 百花
き、北澤君!
北澤 颯斗
北澤 颯斗
…東野さん?
おお?なんだなんだ?告白取り消す気になった?


もうそれは嬉しいなぁ。
東野 百花
東野 百花
もし良かったら…あの、えっと、
そのー…
凄い照れながら、恥ずかしそうになってるけど。
吉木 七海
吉木 七海
頑張れ百花。
いや、こういうとこね。


その辺のね?


普通の男ならイチイチコロかもしれないよ?
すまん、東野さん。


そいつらとは〝陰キャレベル〟が違うんだ。


夕輝に聞けば分かるんだけどな、


俺は本当に小さい頃からジミーなんだよ。
東野 百花
東野 百花
い、一緒に遊園地行きませんか!?
全然告白と関係ないことだったぁぁぁぁぁ
北澤 颯斗
北澤 颯斗
…えっ?
吉木 七海
吉木 七海
よく言ったねー!
東野 百花
東野 百花
あの、えっと、私と、
七海ちゃんと…勿論南田君も!
南田 夕輝
南田 夕輝
え!?俺もいいの!?
東野 百花
東野 百花
うん!
吉木 七海
吉木 七海
いつなんだっけー?
東野 百花
東野 百花
あ!来週の土日…駄目ですか?
ええぇ。


外出たくねぇぇぇ。


だが、待て。


嘘をついた上で夕輝と三人にするのも


これからの俺を考えるとかなりヤバい。


くっそ…
北澤 颯斗
北澤 颯斗
いや、大丈夫だけど。
東野 百花
東野 百花
ほ、ほんと!?南田君は?
南田 夕輝
南田 夕輝
俺も部活無いから!
吉木 七海
吉木 七海
私も無いからいーよー?
東野 百花
東野 百花
じゃ、じゃあ四人で行こう!
ええええぇぇぇぇ。





極力外に出たくないという本心を思いっっ切り


飲み込んで、頷く。
そうして今に至る。


え?そりゃ机に突っ伏したくなるよ。
南田 夕輝
南田 夕輝
ど、どどどどうしよう!
北澤 颯斗
北澤 颯斗
うるさい黙れ天然野郎…
南田 夕輝
南田 夕輝
あの東野さんと、吉木さんも…!
お前あのついでみたいな言われ方したのに、


よくそんな純粋に喜べるなぁ。
南田 夕輝
南田 夕輝
ね、ねぇオシャレしてくよね!?
北澤 颯斗
北澤 颯斗
いつも通りで俺は。
南田 夕輝
南田 夕輝
駄目だよ!あんなんじゃ!
北澤 颯斗
北澤 颯斗
あ・ん・な・ん…
俺ショック。


そんな風に思われてたの…?
南田 夕輝
南田 夕輝
だから!少しだけっ!俺、颯斗ん家に今週の土日行くから!
北澤 颯斗
北澤 颯斗
えぇ…
南田 夕輝
南田 夕輝
もーー。
北澤 颯斗
北澤 颯斗
てかさお前、告白大チャンスじゃね?
南田 夕輝
南田 夕輝
えっ?
北澤 颯斗
北澤 颯斗
ほら、近くの遊園地の観覧車。
異性同士が観覧車の一番上で告白するとその人と結ばれる、という。
南田 夕輝
南田 夕輝
あれ信じちゃっていいのかな。
ベタ過ぎない?
北澤 颯斗
北澤 颯斗
信じろよ男だろ。
南田 夕輝
南田 夕輝
それ関係あるの?
北澤 颯斗
北澤 颯斗
まぁ…頑張れ。当たって砕けろだ。
南田 夕輝
南田 夕輝
砕けたくないの!
北澤 颯斗
北澤 颯斗
わー、先生だよー。
先生
先生
ほらー、前向け!
と、夕輝は、ちぇーなんて良いながら前向く。


あーだるい。眠い。
さて…どうする?



いや…遊園地とかほんと何年ぶり?


少なくとも5…年?は行ってないぞー。


ヤバいな。完全に俺にフラグ立ってるよな…


こ、こんなときはフラグぶち壊すぞ!


だから、夕輝と東野さんを二人きりにすりゃいいんだろ?


あー、でも面倒な吉木いる…


まぁ…なんとかなるだろ!(謎の自信)


先生
先生
じゃあこの問題。この前の復習。
…北澤、答えは?
東野 百花
東野 百花
(えっ、いくらなんでも突然は…)
北澤 颯斗
北澤 颯斗
8x3乗-4です。
はっ!!残念だったな先生。


俺話聞いてるからぁ?
東野 百花
東野 百花
(駄目だ…かっこよすぎる…)



と、謎にときめいてる百花だった。


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