第3話

四季折々に揺蕩いて
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2018/10/08 05:19
水上から   花は道も狭に

木漏れ日が足を止めたら

其処でお別れ
口に残る   ずっと好きでした

恋い焦がれてる時間など

ボクにないのだ
間違っても   間違っても

『君は恋しちゃいけないよ』

バレないように耳打ちした

あの日は遥かの空
夜桜よ   舞え   踊れ

夢と歌詠鳥をのせて

翌なき春まで行け

例え君が忘れてしまっても
涼風よ   舞え   踊れ

夏と汗ばむ君の髪が

雲に隠れてもずっと見惚れたい

季節の折々にて
あやすように   伽してくれた夜は

掬えども指の隙間をするり溶けてく
君に触れて   優しくされてから

待ち望んでた季節が いたずらに過ぎる
間違ったな   間違ったな

君に恋してしまったな

甘いものは もう いらないくらい

好きみたいです
秋雨よ   舞え   踊れ

白帝と律の調べ 頬の下紅葉

雨催い 憂いを 傘で寄り添う理由に

風花よ   舞え   踊れ

夜の静寂ししどを連れて その手

左のポッケに入れたら寄り添おう

季節の折々にて
四季折々の風が

君を素敵に飾る

遠い夢のまた夢へ

ボクを連れて行ってよ
春と黒髪

夏の浅瀬

秋色の頬

冬は寝起きの悪い君も

ボクは ボクは

どれも好きだったよ
山紫水明

染まる君と

百花繚乱の日々よ

記憶の彼方へ

ずっと見惚れたい

ずっと触りたい
さよなら


さよなら


季節の折々にて

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