第25話
本当
北目線
北「あなた」
皆が体育館に戻ったけど俺は戻らんかった
『信介…戻らないの?』
北「まだ休憩やし」
泣くのを我慢してるような
そんな顔されて戻れるわけないやろ
『そう』
北「ほんまに足かけたん?」
『……』
北「あなた?」
あなたは何か考えとるようにみえた
『うん。引っ掛けた』
北「ほんま?」
信じられん、この間話したばっかやで?
ありえへんやん
『そうだって』
あなたは少し困ったようにいつもの真顔で答える
北「誰もかけたとこなんて見とらん」
『で?』
北「俺は信じひん」
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あなた目線
北「あなた」
皆体育館に戻ったのに信介は1人だけ戻らないで私の前に立っている
『信介…戻らないの?』
何故戻らないのか気になり話かけてみる
北「まだ休憩やし」
『(あぁまだ全然時間あるじゃん…)』
侑に言われた"いる価値ないわ"
その言葉を思いだし泣きそうになってしまう
『(泣くな大丈夫泣くな)』
そう自分に言い聞かせ、平常心を取り戻す
『そう』
北「ほんまに足かけたん?」
やってないよ?やってないって言いたいけど
『(ここで本当の事を言ったらなにされるかわからない)』
北「あなた?」
信介に名前を呼ばれて我に戻った。何かされるぐらいなら…
『うん。引っ掛けた』
北「ほんま?」
『(あぁこの人はまだ信じてくれてるんだな)』
少しだけ嬉しくなった
『そうだって』
北「誰もかけたとこなんて見とらん」
『で?』
北「俺は信じひん」
『!!!』
その一言は今の私を救うには十分すぎる言葉だった
────作者───────
そろそろ深夜投稿やめろよな←色葉です!!
🌟が65超えました😭
💬のことですが、💬くださったら絶対返します❗((こない