🐹「はい、どうぞ。」
そう言って私に笑いかけてくるのは
3年生の中で1番のイケメンとか言われてたりする じん先輩。
『あ、ありがとうございます……』
あ、ちなみに じん先輩も同じ部活だったりして結構仲良かったりする。
🐹「なんで泣いてたの?……なんて今聞いたら逆効果だよね、、笑」
『あ、いえ、全然大したことじゃないので……笑笑』
🐹「え〜、あなたちゃんがいう ” 大したことない ” は結構大したことだったりするぞ〜笑笑」
そう言いながら 隣でなんか ガサガサとあさってる じん先輩。
『……?』
私が不思議そうに見ていると
🐹「はいッ、これ!」
そう言って渡してきたのは みるく味の飴。
『ありがとうございます笑笑』
🐹「うん!それね、めっちゃおいしいから!!笑笑 味は保証する笑笑」
『笑笑』
『んじゃあ いただいておきますね笑笑』
🐹「うんッ!」
そんな普通の会話をするにも この先輩と話せば何故かみんな笑顔になれる。
世はこういう人のことを 人気者 と呼ぶのだろう。
『あの…じん先輩……』
🐹「ん?」
『先輩は……その…』
『振られたことありますか……?』
🐹「ん〜、ないかなッ!笑笑」
『やっぱり笑笑』
🐹「でもね、それは俺が告白したことないからなの笑笑」
『なるほど笑笑』
🐹「人の恋のことはなんとでも言えるじゃん?だから、結構僕行っちゃう方なんだけどさ、自分の恋のことになるとほんとに鈍くさ……笑笑」
なんて苦笑いしている じん先輩。
🐹「あ、でもね」
🐹「僕まだその人に告白したこともないけれど 毎日すんごく振られた気持ちになるんだ笑笑」
『えぇ笑笑』
🐹「その子さずっとある人のこと見てたり話してたりするからさ」
🐹「もう言わなくても あっちが勝ち確だってこと知っちゃってるからさ〜笑笑」
『そうなんですか………』
🐹「うん笑笑 まぁ まだ全て終わったわけじゃないから僕も頑張れらないとね笑笑」
『おぉ笑笑 ポジティブ笑笑』
🐹「うん!今日は特別笑笑」
『え?』
🐹「なんてね〜笑笑」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!