光一は、見えない空を見上げる。
せっかく、新年を二人で祝うはずやった。
このあとの、ニューイヤーライブで、剛と、二人で祝った誕生会を、MCで話そうと思っていたのに・・・・・
先程の兵士が、やっと俺のもとへ戻って来た。
えっ?気配なし?
ってか、俺は、このまま殺されるんか?
また、槍のようなものを、突きつけられている。
なんかのどっきりか?
それも、聞いてへんわ!
っていうか、誰かわからんけど身なりのええ人が入ってきた。
この人がさっき言うてた「アーサー様?」
アーサー(様)は、おれを、牢屋から出してくれて・・・(もしや、ええひとなんか?)
かれは、おれから、指輪を、奪おうとしたが、
弾かれてしもたみたいで・・・・
俺は怖くなって後退りしている。剛に通じるなら電話したいわ。
でも、さっきみたら、たしか、圏外やった・・・・
アーサーは、俺の額に手を当て、
何をされているんだ?とても頭がいたい・・・
俺は、叫び続けた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。