第7話

7、光の国
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2019/10/06 10:49
光一
光一
・・・・・・剛、今頃どうしとるやろ・・・・
光一は、見えない空を見上げる。
せっかく、新年を二人で祝うはずやった。
このあとの、ニューイヤーライブで、剛と、二人で祝った誕生会を、MCで話そうと思っていたのに・・・・・
💂
お前、その指輪を、買ってきたと言ったな
先程の兵士が、やっと俺のもとへ戻って来た。
えっ?気配なし?
ってか、俺は、このまま殺されるんか?
また、槍のようなものを、突きつけられている。
光一
光一
だから~、そういうもんを、いきなり振り回すなんて・・・聞いてへんし!
なんかのどっきりか?
それも、聞いてへんわ!
アーサー
アーサー
面白いやつだ。なぜ、その指輪を、おまえは買えたんだ。どこで買ったというのだ
光一
光一
それは・・・・
っていうか、誰かわからんけど身なりのええ人が入ってきた。
この人がさっき言うてた「アーサー様?」
アーサー(様)は、おれを、牢屋から出してくれて・・・(もしや、ええひとなんか?)
光一
光一
あんさんが、アーサー様か?
俺の名は、堂本光一。
なにか話すときは名乗るのが王子の振る舞いとかやないんか?それとも、あんさんは、王子やないんか?
アーサー
アーサー
答えろ。どこで、手にいれた
光一
光一
手にいれたんやなくて、ちゃんと買いました。
金額知りたいんか?それとも、ほしいんか?
アーサー
アーサー
ほしい。なぜ、お前がそれを、もっているんだ!
かれは、おれから、指輪を、奪おうとしたが、
弾かれてしもたみたいで・・・・
光一
光一
えっ?人を弾いた!
アーサー
アーサー
な、なぜだ。なぜ、お前のようなものに・・・・
光一
光一
・・・・・!?
俺は怖くなって後退りしている。剛に通じるなら電話したいわ。
でも、さっきみたら、たしか、圏外やった・・・・
アーサー
アーサー
フフフ、いいだろう。おまえは、忘れるがいい・・・・
光一
光一
えっ?忘れる?
アーサーは、俺の額に手を当て、
アーサー
アーサー
忘れろ、みんな、忘れるんだ。今日から、おまえは、俺と一心同体となる。
光一
光一
いやや!忘れるなんて!!
何をされているんだ?とても頭がいたい・・・
光一
光一
いやや!剛!!
俺は、叫び続けた

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