リリーに話しかけられているのに俺は集中して気づいていない・・・・
ギターのコードを忘れやん様に・・・・
ギターを弾く真似をして
鼻歌を歌っていた
するとなぜだか前から現れたのはマリーで・・・
楽しそうな二人だ。
その中になせかいまは入っていけない・・・・
なぜだろう。入れない。
前は入れたのに・・・・。
リリーがそんなことを悩んでいるとは知らず・・・、俺はいつのまにかここの生活に少しずつ慣れてきていた。
そう言えばいつの間にか、リリーも俺の事をよそ者なんだから!
とか言わんくなったな・・・・。
心を開いてくれている証拠やろうか?
その夜、リリーが泣いているのを見てしまい・・・
と言って行ってしまった。
どうしてだかすれ違ってしまっている俺たちの心。
このままなんか?
このままでええんか?
でも・・・俺とリリーは一緒になれやんのや。
それなら、リリーはマークと一緒になった方がええんやきっと。
・・・・答えるはずのない指輪に向かってそう呟いた。
マークはいつもの顔と違い邪悪な顔になっていた。
まさか、なにかに呪われている?
彼自身が、なにかに・・・・
そして次の日・・・
外を見ると二人は親密そうだ。
・・・・なんか見ていられへん
けど、マリーは何だか嫌な予感がしていた。
なぜかリリーと、マークを近づけては行けないような予感が・・・
と、その声が聞こえていたみたいで・・・
2人が、部屋の中はいるのを、リリーは見てしまった。
べつに、剛がマリーと何しようと私は・・・・
なのに・・・
でも、リリーは俺が言うたあの言葉が頭の中をよぎったんや。
その先の言葉を遮るようにリリーは答えた。
そして、それと同時に・・・
リリーがマークのプロポーズを受けていたのを聞かないままだった・・・・・。
一体どうなってしまうんや。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。