第11話

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2021/09/29 13:19
俺は、ローラの部屋にいた。
なぜか、あれからほっておけず・・・・
ローラ
ローラ
・・・・・
涙を流しながら彼女は、寝てしまっていた。
光一
光一
今のうちに・・・・
アーサー
アーサー
ローラ・・・
ノックもせずに入ってきたのは・・・・
光一
光一
・・・!?
アーサー
アーサー
な、なんだお前!なぜ、ここにいる!
光一
光一
えっ?なぜといわれても・・・・
ここに、いつのまにか運ばれていたんやけど・・・
ローラ
ローラ
・・・ん?
あ、アーサー様?
ローラが、起きた。
なにが起きてるんや。
ってか、なんやこれ。
アーサー
アーサー
ローラ!
ローラ
ローラ
アーサー様・・・
光一
光一
なぜ彼女を怒るんですか?そもそも俺が勝手に彼女の部屋に・・・・
俺はなぜか彼女を庇っていた。
アーサー
アーサー
フン。まぁ、いい。
光一
光一
えっ?
アーサー
アーサー
好きなだけいればいい。
ローラ
ローラ
・・・・
俺は見てしもた。彼女が、悲しそうな顔をしたのを・・・・
アーサー
アーサー
邪魔したな
アーサー様は、行ってしもた
光一
光一
あの・・・
ローラ
ローラ
あなたは、わたしの男・・・・
ローラが急に俺の首に抱きついてきた!
だが、なんだか気持ち悪くて・・・
光一
光一
やめろ!!
ローラ
ローラ
きゃあ
彼女を、突き放してしまった。
ローラ
ローラ
・・・・痛いっ
光一
光一
えっ?すまん
ローラ
ローラ
・・・・・
彼女は、手を押さえている
光一
光一
ケガ、したんか?すまん!
ローラ
ローラ
違う・・・・
光一
光一
えっ?違うって・・・
でも、すごくいたそう・・・・
ローラは、手のひらを見せた。
そこには見たことがない印がある
ローラ
ローラ
これは、呪い・・・・
光一
光一
えっ?呪い?
どう言うことや
ローラ
ローラ
あなたの額にも同じ印があるわ。
光一
光一
えっ?嘘や・・・
ローラ
ローラ
やっぱり、気づいてなかったのね・・・。
彼女と同じ印が俺の額にはある?
光一
光一
どう言うことや・・・・なんでこんな印が・・・
ローラ
ローラ
もしかして、記憶がないのと関係してるのかしら・・・
光一
光一
・・・・アーサー様に、抜かれた?俺の記憶・・・・
ローラ
ローラ
この呪いを解くには・・・
光一
光一
解くには?
ローラ
ローラ
“愛”が、必要なの
光一
光一
愛・・・・
ローラ
ローラ
つまり、誰かを愛するってことだと思う。
でも、お互い愛し合わないと・・・
光一
光一
・・・・
ローラ
ローラ
呪いは消えずに・・・苦痛を、伴うの・・・
光一
光一
ローラ・・・さっきは、ごめん。
ローラ
ローラ
いいの。わたしも、やり過ぎたから。
光一
光一
ローラの愛する人って、もしかして・・・
言わなくてもわかる、きっとあの人や。
ローラ
ローラ
・・わたしの気持ちはきっと、・・・届かない・・・
光一
光一
なんで、そんなこと言うんや・・・
彼も・・・きっと、ローラのこと・・・
ローラ
ローラ
あの人には、いま、婚約をしたい人がいるみたい・・・
光一
光一
婚約をしたい人・・・?
ローラ
ローラ
わたしのことなんて、なんとも、思っていないんだ・・・
ローラは、痛いのか、手を押さえながら・・・そして、涙を堪えながら・・・・
ローラ
ローラ
わたしの呪いはきっと消えない・・・
光一
光一
ローラ・・・・
おれは思わずローラを抱き締めていた。
あまりにも彼女がかわいそうで・・・。
ローラ
ローラ
ダメよ、エディ!
いやな匂いするだろ?
わたしは・・
光一
光一
しないよ。俺だって呪いを掛けられてるんやから・・・・
俺はそのままローラを抱き締めていた。
彼女が、少しでも苦しみから解放されるなら・・・・

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