続きはまだありません
お気に入り登録をすると
最新話の更新通知を受け取ることができます。
突然大声を出して高らかに宣言をしたお兄ちゃんに私は少したじろいでいた。
そう自信満々に言い切ったお兄ちゃんの笑顔は、少しいつもと違う感じがした。
お兄ちゃんはいつもあれになりたい、こんなことをしたいと言っているが飽き性の為、どれも長続きしたことは無かった。
でも、今回の『生徒会長になる』という野望を宣言したお兄ちゃんは、何かの殻を破ったように輝いて見える。
普段はおちゃらけてばかりでいつも周りを振り回しているお兄ちゃん。
それでも、さっきのお兄ちゃんの様子を見る限り少なからず成長が見えた。
そんな兄の微かな成長さえも嬉しく思えてしまう私も、まだまだ兄バカなのかもしれない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。