ヒラくんは戻ってきてすぐわたしの隣に座って両手の指を絡めて嬉しそうににこにこしている
直視できない///
わたしが視線を外すと…
ヒラくんが首を傾げて顔を覗こうとする
えっあれ?なんか倒れ…
ドサッ
えっ…うそ…
わたしが…いいなら?
このまま目を…閉じたら…
ヒラくんはどうするかな?
初めて唇に降ってきたキス
自然と足も絡めて…
わたしこのまま…
ヒラくんがわたしの服に手をかけた時
ピンポーンッ
このタイミングで?
いやこれは気にしなくても…
彼もそう思ったのか止めた手を動かし始める
ピンポーンッ
だがまた鳴る玄関のアレ
ピンポーンッ
ガチャン
行っちゃった…
残念なはずなのに…
ホッとしている自分がいる…
わたしもやっぱりピンポンピンポンなる中とかいやかな?
それか…やっぱりちょっと怖かった…とか?
でも…
キス…され…
やだこの時点でキャパオーバー?
あのままされてたらわたし…
ほんとに気絶とかしてたり…して…
やめよやめよ考えたくない!
でも…
次は邪魔が入らないといいな
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!