〜フジside〜
なんか今日はいつにも増して疲れた…
今日に限って俺の癒し(彼女)は友達と飲みに行って帰りが遅い…
まあ友達付き合いも大事だから飲みに行くくらい止めないけどさ…
『どれだけ遅くてもいいから家来て』とはLINEしてあるけど…
男だったら止めるのになぁ
あーあ…
ソファから動けない…このまま寝そう…
ピンポーン
あー動きたくねぇ
こんな時に誰だよ…
なんだあなたか
ガチャン…タッタッタッ…
これで妹だったら
『そんなんで来んなよ!』って俺は返したんだろうか?
妹になんて言われるかわかんないけど…1回でいいから交代してくんないかなぁ
ソファに突っ伏していた顔を気配を感じて横をむくと
そして…
まさか…
まさかあなたに膝枕してもらう日が来るなんて…
もしかして墓穴ほった?
でもまあいいけど…
桃音いつ来るかな…なんか…眠い…
俺の頭を小さな手がすべる
頭撫でてもらうなんて何時ぶりだろうか?
いや…そもそもそんなことされた覚えないな…
なんて考えた後、目を閉じた途端に眠ってしまった
…
〜あなたside〜
それから1時間も経たないうちに
ももちゃん帰ってきた
…
〜フジside〜
俺が起きたら…いつの間にか桃音に膝枕されていた
思わず起き上がろうとすると止められた
膨れる桃音もレアだな
かわいい〜なんて言いながらうっとりしてる彼女
かわいいけど…
結局写真は消してもらえませんでした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!