リリア先輩と…シルバーさん
あの二人は私に分からないようにものを隠したりしている
私と話すときは何もしない
私はそう呟きながら部屋へと向かう
ーー
ガチャン
扉を開けると案の定荒らされていた
リリがラギー先輩や、色んな人を連れてここへくる
その時に私のものを物色する
私が自分で、作ったもの…マレウスがくれた物が無くなっていた
何してんだろ
散らばっているものを一つ一つ元の場所へと戻す
私は……悔しい気持ち…空っぽな気持ちで部屋を片付けた
数時間後
マレウスが私にくれた……エメラルドグリーンのネックレス
コンコン
ガチャン
嘘
私の心は罪悪感と嘘の憎しみでギュウギュウだった
なんで…わかるの
ごめんなさい…私には頼ることができないよ
ーーー
あのあと片付けを終えて私はリリの部屋の前にいる
コンコン
リリはネックレスの紐を持ちネックレスをぶら下げ
私に見えるようにニヤニヤとしてくる
カタンッ
バキッ
リリはネックレスを思いっきり踏んづけた
ネックレスの宝石はバキバキにヒビが入り
少し汚れ輝きがなかった
ついついやった、そう言い放った
私は少し威圧し
私はネックレスを拾いその場をあとにした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。