バン!
運動会特有のあのピストルの音がグラウンドに鳴り響く
私のレーンの走者は最初は順調に走って1位だった。
でも、
2走目の子が派手に転んでしまった…
すると、
わたしは少し先にいる隼の目をしっかり見て頷いた
結局最下位で私にバトンが回ってきた
走っているときは必死で、正直隼と玲於くんの事なんて
考えてもいなかった。
わたしはただただ必死に走った。
せいぜい、運動会、優勝できたらいいな
しか考えていなかった。
ついに、
隼にバトンが渡された。
何回も練習したからバトンパスは上手く行った。
でも、まだ最下位のままだった。
わたしは複雑な気持ちで玲於くんの方を見て目で追っていた。
すると、視界の端に隼の姿が見えた。
気づいたら、次の瞬間1位だったの玲於くんの隣で隼が走っていた
そして、
また、ピストルの音が鳴り響いた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。