第13話

2,524
2018/05/28 14:14
私達は新幹線の改札口前まで来た
あ、もう帰っちゃうんだ…
次会えるのはいつだろな…



もっと一緒に居たかった…
私は無意識に征の腕を掴んでいた
実渕玲央
実渕玲央
征ちゃん私達は先に行ってるわね
赤司征十郎
赤司征十郎
あぁ。
気を遣ってくれたのレオは私と征の二人きりにさせてくれた
あなた

……。

ヤバい…この手を離したくない。
離れたくないよ
あーヤバい
また泣きそうだよ…
ほんとになんでいつもこーなんだろ…
だんだん自分が嫌になってきた
すると征が手を絡めてきた

いわゆる恋人繋ぎ。
あなた

…ッ!?

赤司征十郎
赤司征十郎
あなた耳を貸して
あなた

??

私は征に耳を傾けた
赤司征十郎
赤司征十郎
………ッ。
あなた

え…?
ほんとに?

赤司征十郎
赤司征十郎
あぁ。
あなた

ヤクソク……。
だよ?

赤司征十郎
赤司征十郎
もちろんだよ(ニコッ)
あなた

でも今はもうちょと一緒にいたい…。

征がさっきより強く私の手を握ってきた
私に頭を撫でながら征はこう言った。
赤司征十郎
赤司征十郎
夏になったらあなたと一緒にいる時間が増える。
俺はそれまであなた不足だ
だから、電話とかしてもいいかい?
あなたの声が聞きたいんだ
あなた

私も!私も!征の声聞きたい!
征の声聞くと安心するし受験勉強できる気がする!

赤司征十郎
赤司征十郎
フフッ
それじゃああなたが家に着いた頃に電話するよ
あなた

うん!
待ってるね!

赤司征十郎
赤司征十郎
受験勉強頑張れよ
応援してる
征は私の額にキスをして新幹線の改札口を通っていった
私は額を手で抑えながら暫くの間放心状態になっていた
だって…こんなに人がいるのにキスなんてされるなんて思ってもいなかったから…
ヤバい…
征が好きだ
あなた

切り替え切り替え

私は自分の頬を叩いて夏まで受験勉強を一生懸命やろうと決めた
黒子あなた
受験生にとって夏といえば勉強漬けの毎日で遊ぶ暇なんてない。それに部活もある
でも私は夏がとっても楽しみになった
もちろんちゃんと勉強、部活、遊びの両立はする
あなた

ヤバい…
めっちゃ楽しみだ…(ニヒヒ)

私は1人でそう呟いた

周りから変な目で見られていたなんて知らずに…(笑)
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そして月日が経ち今日は終業式。

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