【赤司side】
今日の夜は肝試しをすることになった
俺はもちろんあなたと回ろうと思っていた
だが、くじ運が悪く俺は驚かせる側となってしまった
あなたは今吉さんとだった
正直不安だった
何を隠そう昔、今吉さんとあなたは両想いだったから…
きっと今吉さんは今でもあなたの事が好きなんだろう
そして俺は茂みに隠れて皆が来るのを待った
暫くするとあなたの声が聞こえてきた
かなり騒いでいる
フフッ
よっぽど怖いのだろう
本来なら俺があなたの隣にいたかったがな…
あなただ
あなた達を驚かせようとした時、今吉さんがあなたにキスをしていた
俺はただそれを見つめることしか出来なかった
俺はそう告げて部屋へ戻った
パタンっ
俺は何をしているんだ…
これは…嫉妬か?
それと同時に不安もあるのか?
本当にあなたは俺の事を愛しているのか?
分からなくなった
急に目の前が真っ白になった
少し頭を冷やしてこよう
俺は砂浜へ走りに行った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。