第16話

大好き
2,408
2018/05/31 11:57
私達は人通りが少ない所へ来た
赤司征十郎
赤司征十郎
あなた
征が私に手を差し伸べてきた
私も恐る恐る手を差し伸べた
私はてっきり手を繋ぐのかと思ったけど、
征は私の手を握って征の体へ引き寄せた

まぁつまりは、抱き合った状態ってこと
あなた

え、あ、ちょ、征?

赤司征十郎
赤司征十郎
どうした?
あなた

どうした…じゃなくて…
征こそどうしたの?

赤司征十郎
赤司征十郎
抱きつかれるのが嫌だったかい?
と、私の目を見てきて言った
あなた

ち、ちがっ…

ヤバい泣きそう…

赤司征十郎
赤司征十郎
泣きたい時は泣けばいいさ
征が私の頭をそっと撫でながら言った
あなた

せっ…せいぃ……。。

私は征に甘えて泣いた

征はずっと私を抱きしめて受け止めてくれた
赤司征十郎
赤司征十郎
落ち着いたかい?あなた
ギュッ!!
私は征をもっと抱きしめた
あなた

離れたくない

あなた

ずっと一緒がいい

ダメだ…私のワガママ…言ったらダメなのに…

余計に征を困らせるだけなのになんで…なんで言っちゃうの…
あなた

征の隣にいたい…

あなた

征が好きなの!
大好きなの!
誰よりもずっとずっと征のことがだいすk…

最後まで言い終える前に私は征に唇を塞がれた
あなた

せ…い…?

赤司征十郎
赤司征十郎
す、すまない…
でも改めて感じたよ。俺はこんなに優しくて、可愛い先輩に愛されている事をね(ニコッ)
あなた

違うしっ!
私はワガママで、嫉妬深くて、彼氏を不安にさせてしまう最低女だよ…。

赤司征十郎
赤司征十郎
あなた、遠慮しずにワガママ言っても構わないよ?それに、嫉妬深いということは、それだけ俺は愛されているという証拠だ
赤司征十郎
赤司征十郎
それに、俺も…青峰や黄瀬、黒子、火神と楽しく笑顔で話しているあなたを見ると妬いてしまうんだ…
征が…私にヤキモチ?
私はそれが嬉しかった

だから私も征の唇を塞いだ
赤司征十郎
赤司征十郎
……ッ!?
あなたっ!?
あなた

えへへ♡
さっきのお返し

あなた

征の事大好きだよ

私はもう一度ギュッと抱きしめた
赤司征十郎
赤司征十郎
あなたは虹村さんの事どう思っているんだい?
あなた

私はもう親友としか思ってない
また修造に告白されても私は征から離れようとしない
てゆか、絶対離れない!

赤司征十郎
赤司征十郎
それを聞いて安心したよ
本当は不安だったんだ
虹村さんが帰ってきている事は知っていた。
でもあなたと虹村さんは幼馴染であり、家も隣同士
赤司征十郎
赤司征十郎
しかも虹村さんは元彼氏
俺はあなたと遠距離だから、すぐに会いに行こうとしても行けない。でも虹村さんは会いに行ける。虹村さんはまだあなたの事が好きだから…揺らいでしまうのかと思っていて…
そっか、不安だったのは私だけじゃなくて征も私以上に不安だったんだ

それなのに私は自分のことばかり考えててほんとに私はバカだな
あなた

征私を信じて?
私は本当に征の事好きだし、そりゃあ不安になる時だってある。でも、でもね?
私は昔征から貰ったものを見て元気が出るんだ

赤司征十郎
赤司征十郎
俺があげたもの?
あなた

うん
だってそこには征の想いがたくさん詰まってるわけでしょ?だから…その…なんて言うんだろ…

赤司征十郎
赤司征十郎
フフッ
ほんとに俺は幸せだよ
あなた

違うでしょ?
俺【たち】でしょ?

赤司征十郎
赤司征十郎
あぁ。
そうだな
あなた

それじゃあそろそろ戻ろっか?

赤司征十郎
赤司征十郎
そうだね
時間を取らせてしまってすまない
あなた

ううん!
大丈夫!
じゃあ征またね!

私は征に手を振ってリコたちの元へ向かった

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