初めまして。
闇の舘へようこそ………。
主の零と申します……。
さて、1話目はこちら。
とある男性の経験談です。
では……お楽しみ下さい。
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これは彼女と一緒に山登りした時の話です。
夜の山中で彼女とはぐれてしまいました。
僕は夜だし明日改めて探そうと思ったのですが、
やっぱり女の子一人を置いてくなんて、
彼氏として恥だし、
有り得ないと思ったので、
引き返して探しに行きました。
何分間か探したあと、
無事に彼女と合流できました。
「結衣、さっきはごめんね」
一言目で彼女に謝りました。
「ううん、大丈夫だよ!
私も1人で行動しちゃって…ごめんね?」
「大丈夫だよ、帰ろっか」
「そうだね!」
そう言って2人で車に向かいました。
車に乗って帰っている道中に、
女の人がいました。
手の甲をコチラに向けて、
手を振っていました。
すると彼女は、
「夜道女の人一人だし、乗せてってあげれば?」
と言いました。
僕は彼女に
「手の甲を向けているのは、
この世の人じゃないんだよ。」
と言いました。
彼女は両手の甲を合わせて拍手をしながら、
笑顔で言いました。
「 へ ぇ ー ー ! す ご ー い ! 」
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ふふっ、これでお話はお仕舞いです。
いかがでしたか…?
主はこの話を聞いて悲鳴を上げてましたよっ……クスッ
『いや、零さん、恥晒しは辞めてください』
………主の声が聞こえた気がしましたが…
気のせいですねニコッ
それでは2話でお会いしましょう………♪
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。