第2話

01.
211
2021/09/22 10:40
「小瀧さーん、今日も検査しましょうか。」


小瀧望。
小瀧望。
わかりました…
毎朝の検査から俺の1日は始まる。


言うてまだ入院して1ヶ月。


それに比例せず、凄まじい速さで病気は進行していく。


今では1人ではご飯を食べれないくらいに。


神山智洋。
神山智洋。
のんちゃーん?
おはよ😊
小瀧望。
小瀧望。
神ちゃんや!
おはよぉ
毎日のようにメンバーが交代ごうたいで来てくれる。


神山智洋。
神山智洋。
見てぇ!
これみんなとお揃いで買ってん!
神山智洋。
神山智洋。
のんちゃんにもあげるわ
小瀧望。
小瀧望。
ほんま!?
ありがとう!
小瀧望。
小瀧望。
ぁっ…
神ちゃんが7人でお揃いだ言う腕輪をくれた。


どうしても手に力が入らなくて落としてしまった。
小瀧望。
小瀧望。
ごめんっ…
神山智洋。
神山智洋。
大丈夫大丈夫ー!!
全然気にせんでええで?
ありがとう。


でもそう言われる方が気にしてしまう。


小瀧望。
小瀧望。
うん。
小瀧望。
小瀧望。
カッコいいーー!!!
神山智洋。
神山智洋。
やろ?
のんちゃんスタイルええからやっぱ小物もなんでも似合うな?
小瀧望。
小瀧望。
ははっw
今じゃなんの役にも立たんけど…な…
神山智洋。
神山智洋。
そんなこと言わんの。
乗り越えるってみんなで決めたやろ?
小瀧望。
小瀧望。
ごめん…
神山智洋。
神山智洋。
謝らんでええ。
一緒に頑張ろな?
小瀧望。
小瀧望。
おうっ!
神山智洋。
神山智洋。
ほな俺仕事行ってくるわー
小瀧望。
小瀧望。
行ってらっしゃい!!
頑張ってな💪
神山智洋。
神山智洋。
あいよー
神ちゃんが居なくなった部屋には俺1人。


一応ジャニーズやからって気を使ってくれてる。


でもそれが仇となって、静まり返った部屋は寂しがりの俺にとって拷問並の辛さ。


1人の空間で毎日暇を持て余している。

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