それから 何故かゆんぎ君はいつもなら寝ているはずの授業をしっかりとノートを取りながら受けている。
やれば熱心になるタイプで きっと努力家なんだろう。
なんだかすごい一面を見た気がした。
放課後になると
🐭「はい」
なんて言って 今日の分のノートをしっかりと取ってくれたみたい。
『ありがとう!!』
そう言ってお礼すると
🐭「別に……じゃ、明日………」
なんて言って 帰ってしまった。
今日は部活を休んで帰ろうと思っていたから私も鞄を持って玄関まで歩く。
すると 玄関の所で座るように寝てる男の子。
ここで寝てたらきっと風邪ひくだろうと思って起こしてみる。
すると
??「う〜ん……」
なんて言いながら目を擦り私を見る。
??「今……何時……?」
『あ、えと……4時です……』
??「あぁ、僕……寝てた……?」
『………はい』
??「そうですか……ありがとうございます……」
そう言うと とぼとぼと歩く男の子。
そして
??「あの……今日は急ぎの用事があるので……お礼はまた今度」
なんて言う。
別にいいですよ と言う前に走って帰ってしまったもんだから
少し面白かった。
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。