今日も病院に来た。
シュークリームを作った。
きっと喜んでくれる。
ハルカの病室の前。
扉を開けようとしたその時、
何かが聞こえた。
『ここにいたハルカちゃん死んじゃったんだね…』
ハルカが…死んだ?
あり得ない…昨日まで元気だったのに…
『ハルカちゃんが食べたシチューに毒が入ってたらしいよ?』
シチュー…私が昨日作った…
私はその場から逃げた。
遠くへ
遠くへ…
私はその場にしゃがみ込んだ。
泣いた。
すごく泣いた。
その時、
『作戦、上手く行ったね♪』
路地裏から声が聞こえた。
私はそこに行ってみた。
そこにはリエ達の姿が…
そうか…
コイツらが……!
私の怒りは頂点に達した。
私は思いっきりリエの胸ぐらを掴んだ。
リエのポケットから毒瓶が落ちた。
私は毒瓶を拾ってリエに飲ませた。
全部。
ハルカの苦しんだ分も。
ガッシャァン
私は空になった毒瓶を割った。
毒瓶の欠片を刃物にした。
グサッ
慈悲なんて知らない。
もうどうでもいい。
グサッ…グサッ…
3発で息絶えた。
やっぱ弱かったんだな。
グサッ
グサッ
私は
何度も
何度も刺した。
10発くらいだろうか。
それくらいで息絶えた。
私は血まみれのまま家に帰った。
私にはやらなければならないことがあるのだ。
最初はしっかり育ててくれた。
『貴方は女の子だから弟が産まれたらこの仕事をしてもらうわね。』
そのお母さんの言葉は忘れたことない。
…いつからだろう。
『残念ですが…これ以上子供は産まれません…』
そこから変わってしまった。
私は強制的にヤンキーへ教育された。
『貴方はお母さんの大切な娘。困った時は頼りなさい。』
……嘘吐き。
『困ったことがあったら言え!お父さんが守ってあげるからな!!』
………嘘吐き…
私は女を刺した。
何度も
何度も刺した。
ドゴッ…
思いっきり殴られた。
何故だろう。
全然痛くなかった。
男も刺した。
息の根を止めても。
何度も
何度も
もう警察がきたのか…
もう皆んな死んでしまえばいい。
私は警察を刺していった。
あっちは銃か。
こっちは3人殺った。
残りは2人。
行けるだろう。
その時…
ハルカ…
バンッ
腕を撃たれた。
段々消えていく。
今は逃げないと……
こんな奴らに殺される訳には…!
バンッ
足を撃たれた……
立てない…!
何とか立って、私は路地裏に隠れた。
止血…止血しないと死ぬ……
そこで私の意識は無くなった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。