俺は兄弟の内の次男だ。
姉はルイカ、妹はクロカ、弟はハルト。
その中で一番姉さんが有名だった。
それに比べて俺は結構地味で、
陰が薄かった。
妹や弟も姉の兄弟ということで友達も沢山いるし、
羨ましかった。
姉さんは学校でいない。
その代わり俺が2人の面倒を見ている。
クロカはしっかりしてる。
ハルトはかなり世話が焼けるけど可愛い。
正直、幸せなのかなと思う。
ある日、俺は学校に行くことになった。
学校にいざ行ってみると
やっぱり居づらかった。
みんな無視だし。
“いい場所”とは言えない。
初対面の人には上手く喋れない。
正直驚いた。
俺と友達?
他にもたくさん居るのに…
初対面の人には一人称が僕になっちゃうんだよね…
直したい癖だけど…
初めての友達ができた。
嬉しかった。
けど不安もあった。
ずっと友達でいたらいつか飽きて
「もう友達辞めよ。」って言われるかもしれない。
疑心暗鬼になりながらも
俺はユキと友達になった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。