第9話

story.9
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2019/02/05 00:19
それ以来、
トミーと2人になることは無く

いつ終わるか分からない毎日に変わった。




美鈴ちゃんは相変わらずトミーにべったりで

入る隙間なんかなかった。





いつも胸が痛くて痛くて…




そろそろ…限界……




そんなある日。

美鈴
美鈴
ねーねー!みんなで夏最後のお祭り行こうよ!

いきなりの提案に、
みんながビックリしていた。


ただ断る人なんていなかった。

Pさん
Pさん
いいね!
キイチ
キイチ
浴衣着るんすか~?
美鈴
美鈴
うん!着るよ~

楽しみだなーとか
そんな言葉が飛び交う中、


トミーとカンタ、
そしてあたしは黙っていた。

美鈴
美鈴
ともくんとカンちゃん、行かないの?
カンタ
カンタ
え?ああ、いくよ!
トミー
トミー
……俺は行かねぇ

トミーはここ最近ほんとに機嫌悪い。





トミー行かないんだ…

じゃああたしも…

美鈴
美鈴
あなたは行くよね?

あたしの嫌いな笑顔でそう言う。

あなた

う、うん…


その笑顔に負けて頷いた。

美鈴
美鈴
やった!じゃあ着付けしたげるね!うんとおしゃれしてかなきゃ!
トミー
トミー
…やっぱ行く。みんなで行ったほうが楽しいだろ。

あたしの方を見てそう言った。



トミー行ってくれるんだ…

二人じゃなくても嬉しかった。

美鈴
美鈴
もー初めからそう言ってよー

そう言って腕を組む。


また…くっつく…

あなた

あ、あたし、浴衣ないから調べなきゃ…お部屋戻るね…


見ていられなくて、
一人部屋に戻った。



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