第7話

story.7
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2019/02/03 12:20
トミー
トミー
いちいち名乗ることかよ

トミーがその人とあたしの間に割って入った。


美鈴
美鈴
なに?ともくんの彼女?
トミー
トミー
……ちげー。俺らの友達。

ズキッ



胸が痛い…



内緒にするって話だったし、
分かってることだけど、



実際言われると傷つく。


美鈴
美鈴
じゃあいいじゃん!ともくん達の友達はあたしの友達だよ?そこどいて!

トミーをおしのけた。


美鈴
美鈴
名前なんてゆーの?
あなた

あ…あなたです…。

美鈴
美鈴
そっ、よろしくね!


…っ




またあの笑顔…



あたしこの笑顔、嫌いだ……



美鈴
美鈴
そんなことよりね!


くるっとみんなの方を向いた。


美鈴
美鈴
あたししばらく日本にいることになったの!で、お家探してるんだけど、見つかるまでここに置いて欲しいの!
トミー
トミー
は!?


みんなびっくりしているようだ。



信じらんない…

この人一緒に住むなんて……


美鈴
美鈴
カンちゃん、お部屋案内して?

今度はカンタの腕に巻き付く。

トミー
トミー
おい、誰がいいってゆったんだよ。
美鈴
美鈴
カンちゃんが来る時いいって言ったよ?
トミー
トミー
お前…

トミーがカンタを睨みつけた。

カンタ
カンタ
お、俺!?言ってないよ!?
美鈴
美鈴
えーじゃあダメなの??

猫なだ声でカンタにしがみついた。

トミー
トミー
カンタ…
カンタ
カンタ
困ってるんだし、俺の隣の部屋貸してあげようよ。久々に帰ってきたんだし。
トミー
トミー
ちっ…勝手にしてろよ

そう言って自分の部屋に戻って行った。



美鈴さんは嬉しそうに、
カンタの腕に巻き付きながら、


部屋を案内されに行った。









嘘でしょ……




そんなの聞いてないよ…


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