第15話

密室という名の。
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2019/06/30 15:00
退屈だった。何もかも。







同じ時間に学校に行って、
面白味もない授業を受けて、

その上、テストだとか行事だとか面倒臭いことが重なるんだから、人生楽しいもんじゃない。






そんな嫌気のさした僕の生活をほんの少しだけ変えたのが、





ダンス部の可愛い子



だった。







目立つ存在の彼女は、見かけた時はいつも笑顔。

ステージに立つとさらにキラキラしている。





単純に、この子の人生楽しそうだと思った。









たまに周りのどさくさに紛れて、
「ファンです」
って言ってみたりなんかしてたら、こんな情報が回ってきた。




「彼女、入院したらしいよ」


僕は気になって、病院へ行った。







不思議そうな顔したが、優しいから彼女は僕を受け入れてくれた。


そりゃあそうだ、大して仲良かったわけでもないのに、突然お見舞いだなんて。






それから、なんだかんだ、話すようになって。


それが楽しくて。


通いつめた。














でも、彼女は重い病気にかかっていた。







それを知って怖くなった。

怖くなって、離れた。





彼女から。







僕から近づいておきながら、僕から離れたんだ。





それでもう、僕の人生どうでも良くなった。

なんなら、僕の人生、彼女にあげたかった。








そんな時だ、僕の目の前に突然現れたんだ。








___「余命宣告された人、集まりませんか。」










ほんの、興味本位だった。

そのルームに入ったのは。

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