その日の帰り道
🐰 「あなたっ」
あなた 『あ。グク』
🐰 「久しぶりに帰ろ」
あなた 『うんっ』
🐰 「あなたさ…ジミンに告られた?」
あなた 『あ~うん。』
🐰 「付き合った…??」
あなた 『ううん。』
🐰 「そっか、そうだよな…」
あなた 『うん…私。』
あなた 『テ ヒ ョ ンに 伝 え よ う と 思う。気持ちを。』
🐰 「そっか…応援してる。あなたならきっと大丈夫だよ」
あなた 『ありがとう…グク…』
🐰 「もし振られて悲しかったら…俺のとこ来いよ。」
あなた 『グクは優しいねㅎ』
🐰 「そんなことないよㅎ」
あなた 『でもね…こんな事言うのもおかしいけど…グクのおかげでもあるんだ。』
あなた 『勇気をだそうと決めたのは。』
🐰 「え?」
あなた 『うん。私に気持ちを伝えてくれてありがとう…振った私が言うことじゃないけど…グクにはほんとにほんとに…感謝してる。』
こんな事…言うものじゃないかもしれない。
でもこれは…私の本心だった。
ちゃんと伝えたかった。
🐰 「ありがとう…あなたㅎ」
グクはそう言って笑ってくれた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。