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第1話

メール
142
2024/03/21 12:46
今年から明星文化高校に入学することになった。
どこの高校に行きたいとか特に希望もなく家から1番近いって言う理由だけで決めてしまった。
通信制にしようか迷っていた。
私自身友達もいなかったし、中学では窓際で大人しくするのですら居心地が悪かった。
話し相手がいないと体育の授業やグループワークが辛かった。
集団で行動すると言うことそれがどんなに大変か…。
誰も理解してくれないのはわかっていても人間は1人では生きていけないのだ。



明星文化高校は進学校で有名だった。良い大学に行けるからと親も喜んで勧めてきた。
友達はいなかったが勉強はまあまあ出来たのだ。
だからかいじめられたりからかわれたりするのは最小限で済んだ。


高校デビューができるかなとかもう少しマシな性格になれればなとか考えて春休みも終盤を迎えた。
そろそろ学校の準備をしようかなと思っているとき、私にあるメールが届いた。

差出人:明聖文化高校
宛先:youyou.@dome.com
【重要】明聖文化高校からの大事なお知らせです。
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あなたさん、ご入学おめでとうございます。
さて、本校は今年度から新しい取り組みを始めたいと思っています。政府からの依頼で他の公立高校にはない、極めて珍しい実験型の方針となります。

概要
新入生300名を半分に分け、150名は「劣」残りの150名は「優」として、それぞれ違う教育を行うこととします。詳しいことは入学のパンフレットをご覧下さい。
あなたさん、あなたは「優」です。
本校での活躍、職員一同楽しみにしております。
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この制度によって私の人生は大きく変わる。

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