第5話

校舎見学
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2024/03/21 14:15
坂元功
次は何人かのグループを適当に作ってもらって、校舎見学します。
小野鈴
あなた!一緒に行かない?
あなた

…え?

小野鈴
あ、先約あった?
あなた

ううん。
いいよ。

大友大介
俺も行くぅー!
相澤もも
私も!
佐々木レオ
俺もいいかな…?
小野鈴
え!
イケメン!
大友大介
大歓迎!
佐々木レオ
ありがとう。






私たちはたくさんの教室を回った。
次は、壁の前だな…。


校舎を区切る壁は簡易的なフェンスのようなものだった。
大友大介
これが…バリケードか。
相澤もも
向こうに劣の人達がいるんでしょ?
何してるんだろ〜?
小野鈴
あんま近づかない方がいいよ。
校則で超えちゃダメって言われてるし。
その時、違うクラスのお調子者らしき人がバリケードを越えようとしていた。
他クラスの生徒
え?
なんもねぇーじゃん!
他クラスの生徒
何ビビってんだよ!
お前らも来いよ!
 そして、劣の生徒が近づいてきた。
他クラスの生徒
うわっ!
劣の奴じゃん!
おい!近づくなよ!ちけぇんだよ!
劣の生徒
え?
なんで?何もしてないよ私。
他クラスの生徒
お前らに近付かれたら退学なんだよ!!
劣の生徒
えぇ?
なんで??
劣の先生
ちょっと!?
何してるの?
劣の先生
あなた、優の生徒よね。
先生がブザーのようなものを押した。
その瞬間、劣の生徒にガタイのいい男の人たちが集まってきて取り押さえられた。
劣の生徒
離してよっっ!!私何もしてな…
劣の先生
黙りなさい!!!
劣の先生
劣は口出しをしてはいけないんです。
他クラスの生徒
…いや。俺が…。
劣の先生
詳しいことは後できっちりと聞きます。
校長の話は聞いていましたか?学生証を取り上げられたら一生の終わりですよ。



一瞬にして静まり返ってしまった。
そんな大事だったんだろうか…。
相澤もも
先生…。あの人、どうなるんですか?
近くにいた女教師
私からは何も言えません…。
劣の生徒のことは君たちには秘密にする約束ですから。
相澤もも
でも!!
近くにいた女教師
今のは個人の問題です。
貴方は勉強を頑張ってくれればそれでいいんです。
これ以上干渉しないこと。いいですね?



狂った学校の一部を見てしまった……。

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