聞き覚えのある声質。
だけど、聞き覚えのある声質より少し高い。
でも、この声は!!
ザッッ(六つ子会議)
そして、振り返ると凛はいなくなっていた☆
〜凛side〜
なんだよ。
誰だよ。きもい。調子狂う。
1発どかんって昨日のこと言ってやろうって思ったのに。
(昨日口喧嘩した)
顔つき違うし、性格違うし、態度も違うし。
チッ…、またアイツら!!!!
この言葉を言ったのも、何回目だろうか。
言うたびに吐き気がして、体が震える。
理由は、コイツらの奥で苦しんでいる「恋」がいるからだ。
モブたちは、凛の威圧に負け「また」逃げ出す。
凛は、恋をそっと背中に乗せ、帰路に立つ。
俺は、背中で震えながら声を殺し泣いている恋に話しかけながらいつも家路を辿る。
そして、家に着いたら部屋に直行し母さんに見つからないように恋の手当てをする。
恋のお腹の中には無数のアザができていた。
俺は恋の傷ついた体を見ると血が沸騰した様に熱くなる。
そして、アイツらに殺意を持つ。
買い物を終え帰ってきた。
母さんが帰ってくると、恋は涙を拭き母さんのところに行く。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。