第98話

95(100話まで残り5話)
1,067
2021/01/05 13:27
おたく
おたく
5日は十四松ですね!!
元気よく行きまっしょッッッツ!!!!!!!
十四松
十四松
あい!!
元気いっぱいでゆきます!!!
おたく
おたく
吹き出しの色が似てて見にくい!!!!!!








おたく
おたく
身長は
十四松
十四松
173!!!
おたく
おたく
相棒は
十四松
十四松
一松にーさん!!!!
おたく
おたく
喧嘩したくない人は
十四松
十四松
みんな!!
おたく
おたく
思いっきり殴りたい人は
十四松
十四松
家族をいじめた人。
おたく
おたく
やりたい事は
十四松
十四松
家族みんなで、やきう!
おたく
おたく
彼女できたらどこにいく?
十四松
十四松
やきういく!
おたく
おたく
微笑ましいシーンができそうですね😇








〜番外編・飴涙病〜


飴涙病…涙が飴のようにドロドロと流れる。
    涙は皮膚を溶かす為、顔がひどくなる。
    歳を取るたびに飴の濃度が高くなり強力な涙と化す。

※自己解釈有り、










この、病気に気づいたのは、5歳の時だった。


僕は、みんなと公園で遊んでいた。

遊んでると、トド松が転けて怪我をした。

それを見た僕は、何故か泣いてしまった。

涙で皮膚が溶けかけた。

母さんの応急処置のおかげで一生傷にはならなかった。







僕は泣かなくなった。

涙を流すたびに顔が溶けて、みんなを怖がらせることが嫌だった。

もしかしたら、顔が溶けた僕は必要とされないかもしれない。

顔が溶けて、僕が誰だか分からなくなるかもしれない。

だから、僕はこの病気が終わるまで泣かない。笑顔でい続ける。





僕が、55歳になった時、父さんが死んだ。

病気だった。

葬式の日、みんな泣いていた。

おそ松兄さんたちも、トド松も、母さんも、トト子ちゃんも、チビ太も。

でも、僕は泣かなかった。

その日、兄さんたちに怒られた。

『お前は、父さんの死が悲しくないのか』って。

僕はなにも言わず俯いたままだった。

僕だって泣きたかった。

たった1人の父さんが死んだんだ。声を上げて泣きたかった。

でも、できないんだ。

歳を取るたびに協力になる涙。

55歳になった今なら目ごと溶けるだろう。

今死んだら母さんに追い討ちをかけるのと一緒。

兄さんたちは僕の病気を知らないから、そんな厳しい言葉を言うんだろう。

それは、しょうがないことだ。







64歳の時、母さんが死んだ。

老衰だった。

家族で2回目の葬式。

みんな泣いてた。

顔馴染みの人たち全員が。

勿論、兄さんたちも泣いてた。

でも、僕は泣けなかった。

そして、また、兄さんたちに怒られた。

『お前は泣かないのか、母さんが死んでも。』

『心がないんじゃないか。』

その言葉は僕の心に刺さって、苦しかった。

でも、僕はまたなにも言わず下を向いて黙っていた。





そして、僕にも死の時がきた。

布団に寝転がって、みんなが僕の方を見ている。

僕が兄弟の中で一番最初に死ぬ。

病気だったから?

まあ、なんでもいい。

脈が下がり、力が入らなくなる。

僕は、後悔した。

もっと、泣いとけばよかった。

今はもう、泣いてもいいのに泣き方を忘れてしまって涙が出ない。

こうして、僕の長くて苦しい人生が終わった。














十四松は命が尽きるまで泣かなかったが、命を尽きた後目から涙が流れ出し

十四松の顔を溶かして流れ落ちた。

兄弟は十四松の死後に飴涙病を知り、

泣かない、いや、『泣けない十四松』と向き合っていればよかった。

と後悔した。










皆さんは、後悔しないように生きてください。








今回は、吹き出しを使わない書き方でした。

ちょっと珍しいでしょ?

まぁ、こういうのもいいですね。

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