第124話

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2021/06/05 02:30


モブ
モブ
父)レク、少し話そうか、
城に戻ると、父さんと母さんが僕を待っていた。
モブ
モブ
父)リアレティ王女と、逃げなさい。
レクシエル
レクシエル
…良いのですか、父さん。
そうすれば、王家に傷が…
モブ
モブ
父)心配しなくて良い、
モブ
モブ
母)好きな人と生きるのが、1番よ。 
  今まで、ごめんね、

レクシエルは両親にハグをして城を後にし、リアレティを迎えにいった。



お気に入りの海が見える崖に私は来ていた。
リアレティ
リアレティ
私の父は、悪魔よ、

私も、見た目や口調で「悪魔」って呼ばれてたんだけどね、


後ろから、愛おしい声で私を呼ぶレクの姿があった。
レクシエル
レクシエル
リアッッ!!!
レクシエル
レクシエル
逃げようッッ!!
遠い、遠い場所まで!!!
レクは、私の手を取る。
レクシエル
レクシエル
僕たちは、自由だよッッッッ!!
幸せに生きよう!!

視界がぼやけて、体が熱を持ち始める。
リアレティ
リアレティ
悪魔が、幸せに、なって良いの…?
レクシエル
レクシエル
リアは、悪魔なんかじゃないよ、
幸せになる権利なんて、誰もが持ってる。
僕と、一緒に幸せになりませんか?
リアレティ
リアレティ
ぅ、ん…
幸せになる…ぅッ、


その後は、走って走って走りまくった。



辺境まできて、私たちは幸せを…







手に入れたはずだった。




レクシエルの国が滅亡したのだ。



レクシエルの国が降伏していたのにも関わらず、攻撃を続けて滅亡させた。


そして、私の国が私たちを探し回っているのだ。
リアレティ
リアレティ
…レク、ごめんなさい。
レクシエル
レクシエル
ううん、リアが謝ることじゃないよ。
レクは、下唇を噛んで血が滲んでいた。



買い出しに出ると待ちの至る所に私たちの顔が貼られていた。



指名手配。


敵国の生き残りのレクシエル。


国を裏切ったリアレティ。
レクシエル
レクシエル
リア、海になろう。

2人手を繋ぎ、崖に立つ。
レクシエル
レクシエル
来世も、幸せに生きよう。
リアレティ
リアレティ
愛おしいレクシエル、私に光を当ててくれてありがとう。
レクシエル
レクシエル
どんなに離れていようとも、君を探し出すよ。
レクシエル
レクシエル
愛してる。


2人は、手を繋ぎ同時に海に飛び込み海になった。



後に、「哀しき愛の海」として語り継がれる。 




やだ、センスないのがバレちゃう()

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