自分が座っている席の真ん前で後輩と先輩で揉め事が起きている
よそ者としてとてつもなく居心地が悪いんですけど。
~不穏な空気~
いかにも他所でやれ感←
2人の上級生は一旦顔を見合せて1呼吸置いた
頭の回転速度より逃げる時の回転速度の方が速そうだ
目の前で私闘なんてされたら自分までなにか巻き込まれそう
勝手に終わってくれたから良かったけど
何…?自分でやれたのに無駄なことを…なんてこと言われないよね?
我ながらいいセリフ
ここから見える限り色んなところで下級生から食べ物を集っているところが見られる
苦笑いしながら嫌そうに先輩にパンを渡すもの
自分たちは席についたまま後輩に店の店員のように扱ったり
集団で下級生の食事を脅して奪う者
腐った光景にイラッと来てつい感情的になってしまった
「お、おい!なんでここだけ凍ってんだよ!!」
「足が…っっ!」
「こっちは下半身事凍ったぞ!!!」
音で正確な距離を当て、対象のものだけを凍らせた
実際本当に感情が発動条件なのかはかわからないけど、感情的になると必ず氷が生まれる
沈黙する食堂の中から1つ声が上がった
「なぁに暴れてんの~?」
「この氷…質の良さからして…ふふ。」
リーチ兄弟だ
まぁ、2人がいるってことはアズールもいるってことで、食堂に来ていたことはわかっていた
氷を作り出した正体がわかった瞬間にザワつく食堂
ああ…目立ってしまった…。
こんなつもりじゃなかったけど、感情を操れるほど器用じゃないものでね
「逃げようにも逃げられない!!!」
「おい!!歳上に向かってこんなことしていいと思ってんのか!?」
「訴えたら終わりだぞ!!」
『おい。何で俺まで凍らせた?』
耳、尻尾、容姿からしてライオン
制服はサバナクローなのが分かる
あれ、あのキャラってこのゲームの主要キャラ…じゃなかったっけ…?
しかも達が悪いのか良いのかイマイチピンと来ない
無意識だったのかも←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。