第5話

3話
477
2021/02/25 14:00
【あなた視点】
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
てかさ〜
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
俺らっていつから関わり始めたんだっけ〜
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
幼馴染といっても、本当に仲良くなったのは中学生から。
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
ここの共通点って、何だったんだろーって思ったんだよね〜
桃風 実聖 モモカゼミサト
桃風 実聖 モモカゼミサト
他の人から愛されたことがなかった。
桃風 実聖 モモカゼミサト
桃風 実聖 モモカゼミサト
ただそれだけだ。
黄瀬 瑠都 キセ ルト
黄瀬 瑠都 キセ ルト
そう…ですよね…
森 七斗 モリ ナナト
森 七斗 モリ ナナト
そんな嫌な共通点で繋がったのは嫌だけど
俺はみんなと会えたのはとても嬉しかったよ。
橙 詩絵 ダイダイ シエ
橙 詩絵 ダイダイ シエ
俺らって、そんなことでかんたんに信じてきたんやな
ギュ…
俺は龍の手を握った。
碧道 龍 アオミチ ロン
碧道 龍 アオミチ ロン
…!あなた…?
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
龍。大丈夫か?
碧道 龍 アオミチ ロン
碧道 龍 アオミチ ロン
大丈夫!
碧道 龍 アオミチ ロン
碧道 龍 アオミチ ロン
そんなことより、バナナ食いたい!
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
あはは…
もう、龍の微かな震えが消えている。
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
さ、進も!
黄瀬 瑠都 キセ ルト
黄瀬 瑠都 キセ ルト
朱莉!そんなにはしゃいで走り回らないでください!
黄瀬 瑠都 キセ ルト
黄瀬 瑠都 キセ ルト
転んじゃいますから、危ないですよ!
そう。
俺らは今線路を歩いている。
森 七斗 モリ ナナト
森 七斗 モリ ナナト
まぁ…こうやって、誰にも縛られずに歩けるの、いいね
橙 詩絵 ダイダイ シエ
橙 詩絵 ダイダイ シエ
そーやな。みんなと一緒にいるのも最後だもんな。
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
っ…あ、いいやついるじゃん。
桃風 実聖 モモカゼミサト
桃風 実聖 モモカゼミサト
あなた…行くのか?
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
行くに決まってる…
俺は不敵に微笑むと、ガラの悪い中年の男の人に近寄った。
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
なぁおっさん。
男の人
男の人
あ"?何だガキ。
男の人
男の人
ここは線路の近くだぞ。あぶねぇし、こんな時間なんだから帰った帰った。
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
なぁおっさん。ちょっと後ろ向いてくれよ。
男の人
男の人
あぁ…?チッ…ほらよ。
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
ありがとよ。おっさん…!
スッ…
俺は男の人のポケットから財布を抜き取った。
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
これ、貰ってくね。
俺は財布を男の人に見せる
男の人
男の人
なっ…!このガキ!
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
お前ら!逃げるぞ!
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
うん!
男の人
男の人
待てっ!
そう言い、飛びかかってきた。
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
すみませんね。瞬発力だけはあるので。
タッタッタッタッ
桃風 実聖 モモカゼミサト
桃風 実聖 モモカゼミサト
何だか、俺らだったらどこへでも行ける気がするな。
黄瀬 瑠都 キセ ルト
黄瀬 瑠都 キセ ルト
今更僕たちに怖いものなどないですね!
森 七斗 モリ ナナト
森 七斗 モリ ナナト
はぁっ…はぁっ…
橙 詩絵 ダイダイ シエ
橙 詩絵 ダイダイ シエ
なーくん…タオル使い?めちゃめちゃ汗かいとるで。
森 七斗 モリ ナナト
森 七斗 モリ ナナト
大丈夫。今更、額の汗なんてどうだっていいよ。
碧道 龍 アオミチ ロン
碧道 龍 アオミチ ロン
っあ…!
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
犬井 朱莉 イヌイ アカリ
龍ちゃん…メガネ…!
碧道 龍 アオミチ ロン
碧道 龍 アオミチ ロン
いいよ。もう大丈夫。
碧道 龍 アオミチ ロン
碧道 龍 アオミチ ロン
今更だよ。メガネなんてw
白樺(なまえ)シラカバ
白樺あなたシラカバ
そうだよ。今になっちゃ、もうどうでもいいよ。
まだまだ続く、あぶれ者の小さな逃避行の旅だ。

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