第5話

違和感と懐かしさ
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2021/01/03 11:37
やっとの事で前を歩いている司に追い付く。
(なまえ)
あなた
おま…やっぱ早いんだって…
青木 司
青木 司
んー?
…聞く耳持ってねぇなこいつ
あ…青木先輩っ!
司は遂に1人の…1年だろうか?女子に後ろから声を掛けられていた。
青木 司
青木 司
…………ん?
あいつ話しかけられないようにすげぇ小さい声で返しやがった
あまり話したくなさそうな表情で後ろを振り返っていた。
青木 司
青木 司
あぁ…君か
司が意外な反応を示した事に驚く。
こいつが認知してる子も居たのか…(震え)
青木 司
青木 司
名前は…えっと
安藤 凜々
安藤 凜々
安藤凜々です!!
一言発しただけでヒロイン的な存在だと分かる。
…がなんか存在感に違和感があるような気がする
まるで昔から知ってるような…
でも俺に安藤凜々なんて知り合いは居ない。
気の所為だと…思う
青木 司
青木 司
あー安藤さんか
司はその一言を発してから何も喋らない
安藤も喋らない
俺は…どうすればいいんだ???
とりあえず要らないと言われそうな助け舟でも出しておこう
(なまえ)
あなた
喋らないならもう帰んね?立ち止まってる意味ねぇし
安藤 凜々
安藤 凜々
っえ……?
安藤 凜々
安藤 凜々
あなたの名字…あなたの下の名前……?
いや周りも話してたし俺のフルネーム知って驚くようなこともないだろ(
周りに聞こえてないって思ってんだろうな
青木 司
青木 司
黙ってんなら俺ら帰るわ
青木 司
青木 司
これからは要件を簡潔に述べる事
安藤 凜々
安藤 凜々
っ…は,はい…
青木 司
青木 司
んじゃ帰ろ
(なまえ)
あなた
はいはい
そんな会話をして数分後
俺らは生徒1人も居ない道まで帰ってきていた。
(なまえ)
あなた
…聞きたい事あんだけどいい?
俺が久しぶりに真面目な口ぶりで話しかけたからだろうか。
いつもはふざけた口調で返答してくる司の姿は無く,何を聞かれるのか分かってそうな顔つきだった。
青木 司
青木 司
もう家着くし中で話そう?
そう返す司の顔はどこか懐かしく儚げなものに見えた。
(なまえ)
あなた
…うん
しばらく無言のまま歩き,司の家に着く。
結構懐かしいなこれ…
そんなことを考えながら家におじゃましそのまま司の部屋に入る。
荷物を適当に投げ置き適当に座った。
青木 司
青木 司
それで聞きたい事って?
着替えながらじゃなくて座って聞けよ((
(なまえ)
あなた
いや…俺って安藤ってやつに会ったことあるっけ?
(なまえ)
あなた
それだけなんだけどさ
青木 司
青木 司
やっぱそこだよなぁ
青木 司
青木 司
俺もな。あいつの事今年に入ってから知ったんだけどさ
青木 司
青木 司
妙に懐かしいっていうか変な感じ
だからあの時こいつは安藤の事覚えてたのか…
(なまえ)
あなた
ま…今悩んだって変わんねぇか
青木 司
青木 司
だね
青木 司
青木 司
ってかあなたの下の名前って授業中先生に向かって何か言う奴じゃなかったよね?
(なまえ)
あなた
あーグレたよ
(なまえ)
あなた
転校先で色々あったから
(なまえ)
あなた
てか俺の事は置いといて司の王子様キャラ見てみてぇんだけどwwww
青木 司
青木 司
もうあんなん黒歴史だわwwww

久しぶりに会えた嬉しさから俺たちは安藤の事など忘れ司のお母さんが帰ってくるまで思い出話に花を咲かせていた_____

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