第9話

season 8
75
2018/07/25 13:22
「まりなぁー!!!」
やっと見つけた…

「茜ー!どうだったの!先輩と」

「どうだったってその…ほとんど話せなかった…」

「なにやってんの!!ほんとにせっかくのチャンスをさ…」

「だってしょうがないじゃん!あんなの誰だって無理だって!!!」

「無理じゃないしぃー!私だったら花火一緒に見ませんか?とか言っちゃうよー!」

「えー!!絶対言えない!!!」

「それぐらい言えなきゃ、距離縮まんないよ!茜はそれでいいの?」

「それはやだけど…」

「じゃあ、先輩探して言ってきな!!」

「えっ?!いま??」

「あったりまえ!!はやく!」
まりなが私の背中を思いっきり押す。私はバランスを崩した
転ぶ!!そう思った瞬間だった

「大丈夫?!って、茜??」

「あっありがとうござ…っ先輩??」

「ごめんなさいごめんなさい!!」
必死に頭を下げた。

「大丈夫だけどさ。茜は大丈夫??」

「あっはい…ほんとにすみませんでした!!」

「俺のことは気にしないで!」
先輩はそのまま去っていく

「茜!いまだよ!いま!」

「ぇっあっ!先輩!!あのそのー、花火!どこで見ます…か??」

「花火?あぁ、あのそこの公園だけど…」

「えっとそのぉ…一緒に見てもいいですか???」

「別に大丈夫だよ」
先輩が笑顔で答えた

「ありがとうございます!!!」


やばい。今までずっと心臓鳴りっぱなしだった…一緒に見る…か…


「茜!よかったねぇ!!!!」

「まりなぁー!!!っでもさ、まりな1人じゃん!」

「ばぁか!こっちには彼氏がいるんだよぉ!!」

「あぁ!!くそぉ!リアがぁ!!」

「はいはい!!リア充ですよぉ!」

まりなありがと。ほんとに最高の友達を持ったね。



『鳴り止まない心臓。これだけ先輩に恋してるんです…』

プリ小説オーディオドラマ