あれから3日。
アバンティーズからのdmはとってもとっても嬉しかった。
けどこの返信をしたらもう終わりなんだなって思ったら返事なんかできなかった。
悲しくて寂しくて。
あんなに楽しかったのに、
もう終わり。
他の3人には言わなかった。
きっとみんなも私と同じ気持ちだと思うし、言わないことにした。
もう忘れよう、
そう思って、気分転換に原宿に遊びに行くことにした。
初1人原宿。
寂しい変な人かなって思ったけど全く。
案外たのしかったし、楽だった。
チーズドック食べたいなって思って列に並んで待った。
私はチーズドックを受けとりお店の隣に立ち止まって食べることにした。
隣で声が聞こえた。
思わず隣を向いてしまった。
そこにはサングラスをつけた赤髪の男の人がいた。
見覚えのある面影だった。
髪型、髪色、横顔、シルエット、
私にはあの人にしか見えなかった。
思わず、その隣の男の人を見つめてしまった。
視線を感じたのだろうか、
その男の人はこっちを向いた。
目が合う!!
そう思って目をそらした。
なぜかその男の人は話しかけてきた。
私に話しかけてきたように聞こえた。
ゆっくりと私は隣を向いた。
その男の人と目が合った。
あっ!!
と、にこっとこっちに笑いかけた。
やっぱり私のだいすきなひとだった。
なんかあったか、と言われたらなんかあったけどそんなことエイジさんに言えるわけもなくて…
そう言って笑ってみせた。
エイジさんはそう言って私から離れていった。
数メートル離れたところで戻ってきた。
エイジさんは何も言わずに黙って私の腕を掴んだ。
私が声をかけてもエイジさんはスルーして、
私はおしゃれな外観のカフェ(?)に連れていかれた。
さっぱりわからなかった。
エイジさんはそんな風に思ってくれたんだ。
すごく嬉しかった。
少し照れてるようにも見えた
話してる間にエイジさんがじっと見つめるから恥ずかしくなってうまく喋れなかった。
エイジさんは私の顔をみて、ニコって微笑んだ。
再び私の手を取って、カフェへ入った。
私はカフェオレが飲みたいと言った。
エイジさんは優しくいいよと笑った。
少しだけエイジさんに近づけた幸せな1日だった。
こんな日がずっと続けばいいのに。。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。